昨晩は久々にマッサージに行って、コリをほぐしてもらったし、きょうは一日ゆっくり実家で母と過ごした。といっても、お昼前に従姉がやってきたので、思い出話をして、お昼を食べに行き、その後は老人ホームの父を訪ね、たっぷり2時間ほど話を聞いてきた。
父もやはり寂しいのだろうが、母のことで気持ちがしゃんとしたのか、私のこともよくわかっていて、機嫌がよく、いろいろ喋ってくれた。思えば父は、母と自宅にいる頃から少しずつ頭が衰えていたのは事実だが(せん妄の症状が多かった)、母に関してはずっとまともなことしか言ってこなかった。もしかしたら、お互い生きているのに別れ別れの生活となった現実を受け入れたくなくて、よりいっそう、妄想の世界に入り込んだのだろうか? そして母に関するときだけは、現実の世界に戻ってくるのだろうか? …と、これは私の勝手な邪推。
父は昔から、母の名前を「さん」づけで呼び、「○○さんがおらんと、生きていけません」とか、「○○さん、愛してます」とか、のうのうと言っていた。嘘でもなんでも、こういう言葉をかけられると、母も嬉しそうだった。
「言葉はただなんじゃけぇ、嘘でもええけ、愛の言葉はかけんといけんよ! 思っとるだけじゃ、伝わらんのんよ」というのが、父を見てきた私のポリシー。
しかし、従姉はなかなかこれが実践できない人なのだ。(だから独身なのか…!?)
*従姉にもらった民生Tシャツ、『No Carp, No Life』。従姉もまさに、そんな生活。父は『No Wife, No Life』みたいな人だけど、今のところ淡々と元気。