きょう読んでいる2冊の本。『霞ヶ関維新』と『サラリーマン
のためのお金サバイバル術』。現実に即した本ばかり読んで、
フィクションの世界に浸れない私…。
2冊目の本のサブタイトルは、「家・車・保険、『人並み』な
買い物が破滅を招く」とある。「資本主義は誰にお金を使わせ
るかのゲーム。みんな知らないうちにババを引いているのだ」
だって。そのゲームに参加しないでおこう…という主旨は理解
できるのだが、見栄はともかく、煩悩はなかなか捨てられない。
でもでも、よく考えてみたら、昔は本当に質素な生活をしてい
たはずだ。幼い頃は電話も冷蔵庫もなかったし、ぼっとん便所
に井戸水に銭湯や、その後は手作りの五右エ門風呂を使ってい
た。歩いて移動は当たり前だったし、洋服も母の手作りか従姉
のお下がり。外食も旅行も、ほぼ皆無だった。
独り立ちして東京で「人並み」の生活ができるようになってか
らも、30代でふと振り返り、過去のあの生活に戻れるか、ちょ
っと修行でもしたい気分になって、今のように発展する直前の
北京の田舎で一年を過ごした。夜は断水で、狭い相部屋という
過酷な環境(といっても中国人学生に比べたら格段に恵まれて
いたのだけど)で、一日5時間の太極拳。真冬も暖房の入らない
体育館でTシャツ一枚で練習した。
だけど、それが実はとっても楽しくて充実していたのだ。期間
限定とわかっていたからかも知れないけど、モノに恵まれない
方が生活がシンプルになり、よって生活の充実をはかりやすい
と実感した。
翻って今の生活は…?と考えていたら、パート帰りのママ友が
子どものお迎え時間まで30分ほど立ち寄ってくれた。この山奥
に越してきた若いファミリーは、かなり低額の家賃で暮らして
いる。車は必需品だが、高級な新車を乗り回す人はいないし、
外食や旅行をする人も殆どいないから、サバイバル術の著者の
提唱するライフスタイルを実践している。だけど、だけど、問
題は、いくら支出を抑えても、収入を確保するのが大変だとい
うこと。このママ友だって、片道35キロを運転して時給の安い
パートに通い、4人の子どもを育てている。学童保育もないから、
働ける日数、時間も限られているし、雪の季節はご主人は住み
こみ仕事で不在になる。この生活の中から、いくら蓄えに回せ
るのか?
それでも、このパート仕事をとっかかりに、いずれもう少し条
件のよい仕事を目指そうと、ママ友はちゃんと戦略を立てて、
動いている。私も本を読んでるだけじゃなく、行動を起こさね
ば…とエネルギーをもらった感じ!(ついでにチョコクロワッ
サンももらってしまった!)
霞ヶ関維新――官僚が変わる・日本が変わる
著者:新しい霞ヶ関を創る若手の会
販売元:英治出版
発売日:2009-09-01
おすすめ度:
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サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書)
著者:岡本 吏郎
販売元:朝日新聞出版
発売日:2009-11-13
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