先日、知人がある高名な医師のツテがないか探していた。私にも訊いてくるくらいだから、あちこちに訊いて回っていたのだと思う。その知人はいつも公私ともに忙しく、ストレスも多そうだったので、私は心配のあまり一度、アドバイスをして、逆に(たぶん)怒らせてしまったことがある。それ以来、こちらから連絡していなかったので、よほどのことだったのだろう。
残念ながら(とういか当然のごとく)、私はなんのお役にも立てなかったのだが、後日、その知人から別ルートで高名な先生を紹介してもらえたので、今後、その方に主治医として診察してもらうことになったと報告がきた。とりあえず、その分野ではナンバーワンと言われる先生に診てもらいたかったようだ。
私の勝手な解釈だが、病気とか、身体の症状というのは、その人が本当は(魂のレベルで)変えたいと思っていること、あるいは変えなくてはいけないことを示すために起こるものだと思っている。だから、早めにそれに気づいて、自ら変わっていけば、身体もちゃんとついてきてくれるのだと。たいていの場合、身体の方が、精神より先に悲鳴をあげてくれると思うので。
~~~~~~~~~
この知人の話を長年の友人にぼやいたら、彼女がぼそっとつぶやいた。
「それって、その先生の診察を待っている人がたくさんいるところに無理やり入れてもらってるんでしょ。その分、診察が後回しになった人たちがいるってことよね。」
世間の評価がナンバーワンでなくても優秀な医師はいくらでもいるし、そもそも病気を治すのは医師じゃなくて、自分自身なのだけど。