広島の実家には古いビデオしかないので、冬休みの間、見たいと思ったテレビは自宅のHDDに録画予約しておいた。息子が好きな超常現象SPとか私が好きな討論番組とかM1とか。
それを今、ようやく少しずつ見ているのだが、3人全員が見たかったのがM1。実はM1放送日に夫は自宅にいたので、その日の夜中、一足先にひとりで録画を見たのだという。私も息子もネットのニュースで笑い飯が優勝したことは知っていた。夫は昔から笑い飯が好きだったので、さぞかし喜んでいるだろうと思ったら、意外にも「笑い飯は爆発的に面白かったわけではない」と醒めたご意見。
それでも、やっぱりひとりで漫才を見るのはわびしかったのか、もう一度私たちと一緒にM1を見始めた夫は、すでにネタを知っているくせに、どのコンビを見ても笑っている。もちろん私も息子も笑っている。私は特に、じゃるじゃるとピースとスリムクラブで笑ってしまった。笑い飯もよかったけど、確かに爆発的に面白かったわけではない。(前年の鳥人がキョーレツだっただけに!)
ところが、ところが…! 笑い飯が優勝した場面で、夫がなんと…涙ぐんでいるではないか!!! ええ~っ!!!??? 長年好きだった笑い飯の、最後のM1優勝に感動しているのか~っ!!!???
これを見て、私は鬼の首を取った気分。「え!? あなた、こんなことで泣いてるの?」と。実は私はこの10年、事ある毎に夫に笑われていたのだ。2000年末に放送された三億円事件のドラマで、たけしが「なんでロクを殺したんだよ~」と怒鳴る場面で涙してしまったことを。作り物のドラマで、しかもこの場面で泣くのか~?と。しかし今後は、三億円事件のことを持ち出されたら、笑い飯のことで応酬するのだ! うひょひょ。
家族みんなで漫才を見て大笑いして、しまいには涙を流す。なんと平和で幸福な生活かと感謝しきりです。スリムクラブの民主党ネタはブラックだったけどね。
*広島から母のお気に入りの品を持ち帰った。