遠方の友人から久しぶりに電話があった。彼女から、気になっていた
知人のその後の様子を聞くことができた。一見、有能で常識のある社
会人に見えるのだが、実はかなり心が病んでいる人だ。以前、『平気
でうそをつく人たち』という本を読んだとき、なるほどと思った。
本人も可愛そうだが、周囲の人たちはもっと可愛そうだ。他人の私は、
距離を置くことも縁を切ることも簡単だが、家族はそうはいかない。
私は影ながら、祈るしかない。
そういう宿命なのだと言ってしまえばおしまいだが、どうしてなのだ
ろう?? 前述の本の著者、M.スコット・ペックの別の著書、『愛と
心理療法』を本棚から取出してみた。再読しようと思う。
ちなみに、原著は”The Road Less Traveled”というすてきなタイトル
なのだが…。この本を私に薦めてくれたのは、フィリピン人の神父さ
んであった。