雨の日曜日、いつものように「たかじん」の番組を見ながら、日本は
よくも悪くも平和ボケの国なんだなぁと思う。北朝鮮のミサイル発射
のニュースの後、海外の友人たちから、そんな危ないところにいるな
んてと、心配するメールが届いていたが、実際には普段通りの生活を
送っている私たち。
チャンネルを変えると、BBCではイギリスの外交官が生中継でレバノン
の現状を説明していたり(空港が攻撃されるので、すぐに国外脱出は
できないらしい)、CNNを見ると、レバノンに家族がいると泣いている
おばさんが写っていたり…。
北京にいた頃、ここは物騒なところだと日本人が言うと、南米の人た
ちは「夜に外を歩けるなんて、安全なところじゃないか」と喜んでいた。
イスラエル人からは、自分の国では平和をかちとるためにみんなが戦わ
なくてはいけないのだと言われた。アフガニスタン人の学生は、タリバ
ン政権になって、帰国できないと噂されていた。
パリにいた頃も、天安門事件後に命からがら逃げてきた中国人のエリー
ト学生、ラオスやベトナムやカンボジアを脱出してきた人たちがいた。
学校の授業では、アラブ系の学生とイスラエル人の学生が議論を始める
と収拾がつかなかった。アメリカ人の教授が「私の話を聞いてくれ」と
言っても誰も耳を傾けない。中東問題が解決しないのはもっともだとや
るせない気持ちになったものだ。「話せばわかる」なんて幻想だ、と何
度思わされたことか。
外国からのお客さんを広島に案内するたび、「原爆を落としたアメリカ
人を日本人は憎んでいないのか?」と質問される。「憎んでいない」と
答えると、みんな理解できないという。ミサイルを落とされたら、私た
ちはどう思うのか? 自分たちのことなのに、実は私もわからない。
海外でいろんな人たちを見て、ひとつだけ確実に思ったのは、この人た
ちと喧嘩をしてはいけない…ということだ。(だって、勝ち目がなさそ
うだから…)
さて、「たかじん」の番組が終わったら、ほら貝が聞こえてきた。夫が
参加するはずだった夏安居に向かう行者さんたちがここを歩いていくの
だ。雨の中、息子と走って外に出て、行者さんたちのお加持を受けた。
今のこの平和な状況に感謝しつつ、この状態が続くことを祈りながら。
*白装束の行者さんたちはあっという間に消えていった。
私も「たかじん・そこまで言って委員会」みてますけど
ボッケ~とみて、ハッハ~と笑っているだけ…反省…
厚子さんは本当に国際的な国際人ですね。
いろんな事を体験され、自分の考えしっかり持った方ですね…尊敬…
平和ボケした日本で平穏な生活を送っている平凡な私は
もっと真剣に≪平和≫について考えなくてはいけませんね。
私も実際に脅威がそこに迫っていても、切迫感なく暮らしてます。
これが日本人体質なんですかねぇ? 親から戦争体験を聞いていても
この程度なんですから、もっと若い世代はもっと現実感ないのかなぁ?