ケアハウス

観光客気分で地元のミュージアムに行こうと考えていたが、
息子はさほど興味を示さない。一方、心配性の母は今後の
ことを考えて、数ヶ月前に近所にできたばかりのケアハウ
スの見学に行きたいのだという。

そこで、嫌がる父や、眠くてぐずる息子も連れて、全員で
出かけた。現実的な話も含め、スタッフの方からいろいろ
聞いた上で、部屋も見せてもらったが、正直なところ、夫
婦でいるうちは自宅で暮らすのが一番という感想をもった。

耳が遠い父に、どれだけ説明が聞こえていたのかわからな
いが、それまで黙っていた父が最後に質問はないかと訊か
れ、「私は、いつ死ぬんかのう?」と言い出したので全員
が大笑いした。父特有のひねくれたジョークなのだが、そ
の後も「次の施設は作らないのか?」「もっと高層のビル
を建てたらどうか?」など、からかっているとしか思えな
い。つまり、父も私と同じ意見なのだろう。

帰宅後に聞いてみると、母もやはり自宅の方がいいと考え
を変えたようだ。私も、自分のことに置き換えて再度考え
ても、やはり同じ考えだった。

先のことは誰にも予測がつかないが、少なくとも、家族全
員が同じ気持ちであれば、なにがあっても対処できると信
じよう。

*ほっとして夕方は夫とふたりで近所のカフェにでかけた。
 マスターとも気軽に話せるおしゃれなお店だ!
cafebleubnc

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です