それぞれのお正月

年末に帰省したら、父親が「留守の間に誰かが玄関にこれを
置いていった」という。見ると、みかん一箱に、巻き寿司や
黒豆がメモと一緒にのっていた。

以前、介護ヘルパーとしてうちに来てくださっていた方が、
仕事を辞められたあとも両親のことを気にかけてくださり、
こうやってうちを訪ねてくださったらしい。

しかし名前だけで連絡先がわからず、別のヘルパーさんに尋
ねたところ、お正月休み中は連絡がつかないでしょうとのこ
と。聞くと、幼い頃に脳に障害を負った息子さんが、お正月
休みには施設から里帰りするらしい。すでに30代の息子さん
はいまも幼子のようで、帰宅すると家の中にいるよりも、ず
っとどこかをドライブしていたいというので、お兄さんが運
転手となり、家族全員であちこちを延々とドライブして回る
のだという。

人それぞれにいろんな事情があり、その中でみんな最善を尽
くして生きているのだなぁと、ちょっと気持ちがしゃんとし
た。自分のことだけじゃなく、他人のことも考えられる心の
余裕を常にもっていたい。

mknashihj7

“それぞれのお正月” への2件の返信

  1. あけましておめでとうございます。
    広島に帰って、老人たちの生き様を見ると、いろんな思いがうずまきます。
    自分が老人になったとき、彼等のように毅然として生きてゆけるだろうか?

  2. あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    老親をみるにつけ、自分の生き方も振り返り、
    反省することしきりです。
    性格も体質も、変えようと思ってすぐに変わらないし。
    努力する気持ちだけは持っていたいけど、怠け心が…。

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