特別な一日

今回のジャパントリップのために、東京の友人から「ありきたりの観光では
ないプランを立ててほしい」と頼まれ、夫の勤務する山の寺を訪れ、その後
は私たちの暮らす山間地区を見てもらうことにした。日本の高齢化の先頭を
突っ走る過疎地の現状と、美しい日本の山里の風景も見てもらいたかったか
らだ。そのために、去年葺きかえたばかりの茅葺の家に住む近所のおじいさ
んの家を訪問することにした。

実は、旅行に参加しているある一家(ご夫婦&お母さん)の親友が、彼らの
来日直後に亡くなったと知らせが入っていた。そこで急遽、山のお寺でご供
養をしたいということになり、私たちもみんな参加しての法要が営まれた。
また彼らは別のお堂で、亡き親友の名前で観音像を寄贈した。そんな感動的
な出来事のあと、お堂の出口で彼らの靴を探していたら、左右がちぐはぐの
靴が一足。どうしたものかと悩んでいたら、なんと、さっきまで涙ぐんでい
た奥さん、自宅を出るときに左右違う靴を履いて旅行に出てしまったのだと
いう。しかも、それ、正確には「靴」ではなく「つっかけ」なのだ。

ニューヨークから左右ちぐはぐのつっかけ履いて飛行機に乗り、東京で有名
な企業の方々と面会し、さっそうとお喋りしていたという話を聞いて、涙が
出るほど笑わせてもらった。(ある会社では、秘書の女性が合う靴がないと
必死で探していたとか。)

さて、夕方近くにうちの近所の茅葺の家を訪ねたら、みんな大喜び。この家
のおじいさんも大喜びで、囲炉裏に火を入れたり、屋根裏を見せてくださっ
たり…。そして最後の夕餉は、うちの息子を預かってもらっているご近所の
料理旅館で。ひとり、ひとりがスピーチをして感動(!?)の一日が幕を閉じ
た。わずか三日間だが、私もたくさんの新しい経験と感動を味わった。本当
に皆さん、ありがとう!

iroriaiuha147

japantripa7

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