スクールガードの近所のおばあさんと一緒に、午後、
息子の帰りのバスを待っていたら、なんときょうは
教頭先生が乗っていらした。そして、泣き顔の息子
と一緒に降りていらしたと思ったら、息子は泣きじ
ゃくりながら水筒を放って、「二度と学校なんか行
かない!」と連呼した。
教頭先生のお話によると、息子が放課後、作文の続
きを没頭して書いているうちにバスの時間が迫って
きたので、教頭先生が呼びに行ったら、バスに乗ら
ないと言い出したのだそうだ。そういう訳にはいか
ないので、最終的に教頭先生が無理やり抱きかかえ
るようにして息子をバスに乗せたため、本人は激怒
したようだ。バスから降りた後も、「無理やり、無
理やり…」と言いながら泣いていた。そして再び、
「二度と学校なんか行かない!」と繰り返すのだ。
あんなに学校が好きで、一日たりとも休みたくない
と言っていた息子が、こんなセリフを言うなんて、
内心ちょっとショックだったが、なにせ感情的にな
って自分で自分をコントロールできない状態にいる
のは明らかだったので、とりあえず教頭先生に謝っ
て家に帰った。
ソファで抱っこして、話を聞いて、今度はこちらの
考えを話してみると、だいぶ冷静になって理解して
くれた。そしてそのまま眠ってしまった。
そのすきに教頭先生に電話報告をしたら、最後に担
任の先生が出てきて、「今からそちらに行きます」
とのこと。まもなく先生がやって来て、詳しい状況
を話してくれた。息子の性格を把握している担任の
先生は、その場で帰る準備を始めようとしていた息
子の姿を見守っていてくださったようだが、バスの
発車時刻を遅らせたくない教頭先生が無理やり介入
した…らしい。それはもっともなことなのだが、そ
んなわけで息子の「嫌だ!」スイッチが入ってしま
ったようだ。
すいません…と謝る私に、担任の先生は「○ちゃん
のように没頭できることはいいことですし、さっき
教頭先生に十分言われていますから、お母さんから
はもうあまり言わないで、○ちゃんの言い分もある
と思うので、それを聞いてあげてください」と言っ
てくれた。感謝、感謝。
帰宅した夫に事の顛末を話したら、ソファで寝てい
る息子を見ながら、「こいつは、ストレスためなく
て幸せだな~」とひと言。その後、目が覚めた息子
は早速ポケモンの話で盛り上がり、「明日、学校ど
うする?」と聞いたら、「行くよ!」とケロリ。つ
いでに、「ああ~、遠足まであと二日!」と嬉しそ
う。なんのこっちゃ~!! 余計な心配をして、損
したわ~。
*PTA仲間のインドネシア人のお父さんが、「初めて
日本に来たときに初めて知った香り」と言っていた
キンモクセイ。「キンモクセイの香水はないの?」
という彼に、奥さんは「トイレの芳香剤ならあるよ」
いい先生ですね。
うちでもよく、私がヤキモキと息子のことで気をもんでいるのに、本人はすぐにケロリと忘れるってこと、ありますよ。
夫にぼやくと「ウン、男の子なんてそーいうもんだ♪」で一蹴です。
やっぱり、そういうもんなんですねぇ。別の生き物だわ。
観察対象として面白い!と思って、ストレスためないようにしなきゃ。