母の最後の入院は一年以上に及んだが、去年の夏は病院食以外に好きなものをけっこう食べていた。食が進まないというので、スイカや桃などの果物や、好物のチラシ寿司やおはぎなど、毎日のように持っていったものだ。けれど、その後、体調の悪化とともに病院食以外は禁止となり、最後は飲み物もほとんど飲めなくなった。味気ない病院食の友にと常備していた梅干も、持ち帰るように言われた。
そんなわけで、昨日、母にお供えしてあったご飯を見て、友人がぽつりと「ご飯に梅干、のせてあげたいわ~。でも、そんなことしたら、いけんよね…」と言ったらしい。すると今朝一番で、ホールの支配人さんが小皿にのせた梅干を持ってきてくださった。それも、高級そうなおいしそうな梅干!
葬儀をお願いしたご住職にも、いろいろご配慮いただき、感謝感激の連続。これは両親がこれまでお寺の檀徒として信仰深く生活してきたお陰でもある。もちろん長く生きていれば、いろんな人間関係があるけれど、終わりよければすべてよし、ということで。
皆さんに感謝しています。
そして一番の感謝は亡き母へ。
*かつて母がいた病室を、最後の日にこっそり撮影しちゃいました。