きょうは住民運動のひとつの区切りとなる自治会の総会があった。夫は朝から仕事、子供はテストに出かけ、私がひとりで出席した。きょうは通常の総会のあと、すでに回収された住民による投票の結果が発表されることになっていた。
やることはやったし、もうこれで大丈夫だろうし、きょうは一切発言はしないと決めていたのだが、結果発表の直前にそもそもの投票自体に異議を唱える人が出て来た。賛成反対の意見のやりとりもなく、詳しい状況や情報の説明もないまま、いきなり投票で決めるのは乱暴ではないかという意見だ。確かに一理あるように聞こえるのだが、さらに「反対派の気持ちはわかるけれど、反対派の意見に自治会が乗る必要はなく、反対派は反対派有志として活動すればいいのではないか」という意見が出てきて、黙っていられなくなった。これまでバッシングされながらも、がんばってきた有志の方の努力をなんにもわかっていない発言だったから。
本来ならば、住民の不安の声を聞いて、最初に自治会が情報収集&提供に動くべきだったのに、一切そのような動きがなく、そのようなことをお願いしても門前払いされ続け、それで有志の方が立ち上がったのだ。いずれ自治会としてみんなで協力して動けたら…と思いながら、情報収集と情報提供に努め、署名活動や勉強会を開いた。
異議を唱えた方々は、自治会の会合にも有志の勉強会にも参加していないし、自治会や有志が配付した資料や書類にもきちんと目を通していなかった。この問題について、自分で知ろうという努力もせず、これまでの経緯も知らず、(悪気がないのはわかるけど)もっともらしいことを言って非難されては、中心となってがんばってきた有志の方はたまらないだろうと思い、どうしても黙っていられなかったのだ。
みんな、仕事で忙しいのは一緒だし、小さな子供さんのいる方だっているし、それでも有志の方々は、子供たちのためにも、この地域を守っていこうという一心で、時間を割いてがんばってきたのだ。
結果的に異議は却下され、投票結果は大多数が反対ということで、最初の目標はとりあえず達成された。帰り道に、近所の方から「あなたが最後に発言してくれて、よかったわ。今までのこと、何も知らないで発言する人がいるんだから!」と声をかけられた。いまの自治会のあり方に疑問を持つ人は、たくさんいたのだ。
きょうの総会では、東北の震災を受けて、自治会として寄付をしよう、備蓄をしようといった話も出た。個人情報保護を盾に、柔軟に動いてくれなかった役員さんたちに対し、災害の場合は近所同士で助け合わないといけないし、自治会内の個人情報に神経質になるのはどうかという意見も多々あった。
今回の住民運動、そして東北の震災をきっかけに、ここの自治会も変わり始めるだろうか。