京都の町家アトリエ

きょう、夫は朝から夕方まで出勤。私は住民集会のお手伝いで8時半に会場集合、帰宅は5時。息子は午後からテストに出かけ、一番最後に帰宅。みんなで軽く食事をしてから、久々に京都の友人宅へ。長年借りていた町家アトリエからこのたび引っ越した友人が、この家での最後のイベントを企画したのだ。

彼女のアート作品を飾った町家の中で、彼女の友人のダンサーがキャンドルライトの下で舞う。暑い京都の夜に響く横笛の音・・・。息子は汗をかきながらも、背筋がぞっとしたらしい。確かに、妖怪が出てきてもおかしくない雰囲気だった。

友人が自分で改装を重ねた町家アトリエ…私も何度足を運んだろうか。今後この中に入ることはないと思うと感慨深いが、最後の訪問というのに、なにか物足りない。その理由に帰り際、はたと気が付いた。彼女の愛犬がいないからだ。

彼女と一緒にこのアトリエに引っ越してきた愛犬は、去年、永眠したのだった。そう、この家には、必ず彼女の愛犬がいた。その愛犬が亡くなったことはよ~くわかっていたし、愛犬が亡くなってからも彼女を何度か訪ねていたにも関わらず、きょう改めて、その不在の重みを感じてしまった。ただでさえ、きょうはいろんなことがあったんだけど。

その後、夜風にあたりながら、久しぶりに上賀茂神社や社家町の辺りを散歩してから、家に帰った。

*友人の作品
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