ビアトリクス・ポターの引き寄せ

去年の秋から機会あるごとに集まる(私を入れて)3人グループがありまして、その都度、「これからどんな仕事をしていきたいか」、「どんな風に生きていきたいか」、「何を引き寄せたいか」等々、お喋りしています。それも単なる井戸端会議ではなく、楽しくも真剣なお喋りで、いつもあっという間に時間が過ぎてしまいます。毎回、刺激的&クリエイティブなアイデアをたくさん持ち帰るのですが、実行力のない私は、いまだいろいろと企画を温めている段階です。

3人の中でも一番、行動力のある友人は、昨年、ピーター・ラビット関連のイベント企画を実現しました。私も参加したおかげで、ピーター・ラビットの作者、ビアトリクス・ポターの人生について、初めて知ることとなりました。19世紀のイギリスの裕福な家庭に生まれながら、自らの興味の赴くままにキノコの観察・研究や、絵本制作に取り組んだビアトリクス・ポターは、その時代としては革新的な自立した職業婦人(絵本作家)として活躍し、また湖水地方の農場経営をしながら環境保全に尽力し、その広大な土地は遺言によりナショナルトラストに寄贈され、そのお陰で湖水地方は今も美しい自然溢れる観光地となっているのです。彼女の人生の物語も、ドラマチックで学ぶところが多く、これもまさに友人のおかげと感謝しました。

実は友人からこの企画の話を聞いて、古い友人からピーター・ラビットピルケースをもらったことを思い出していました。中高時代、親しくしていて、大学でも仲良くしていたのに途中で絶交されて音信不通になり、7年後にパリで偶然再会したという友人です。(詳しくは過去の日記を参照→2011年2月19日2006年3月9日
再会の後、東京で時々会うようになり、よく海外に行っていた彼女から、イギリス土産としてもらったのがピーター・ラビットピルケースでした。彼女は持病のせいで、一生、薬が手放せないと言っていたので、ピルケースは必需品だったのかも知れませんが、当時の私は病気知らずで、そもそもこんな「ピルケース」なるものがあること自体、知りませんでした。しかもピーター・ラビットが好きだったわけでもないし、どうしてこんな(高級そうな)ものを…と不思議に思っていました。そして、ピルケースを使うことのない私は、そのままそのお土産をどこかにしまいこんで、結局、それがどこにいったのかわからないままになっていたのです。

そうしたら、なんと! 昨年の大晦日に大掃除をしていたら、このピルケースが出てきたのです! これもある種の引き寄せでしょうか!?
しかも、私がもらっていたのは「あひるのジマイマ」のピルケースでした。実は、これをプレゼントしてくれた友人とは、お互い、何度も引っ越したり、あちこち移動していたせいで、その後、また音信不通になり、いまどこでどうしているのかまったくわかりません。

それにしても、彼女はどうしてこれを私にくれたのでしょう? 彼女はビアトリクス・ポターのファンだったのか? もしかしたら、自分とお揃いのピルケースをくれたのか? さて今度は、ピルケースの友人を引き寄せなければなりません。

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