字幕版のドラマを見ると、勉強になることも多い。聞き取れない部分もたくさんあるけど、聞き取れたけど意味のわからない言葉を調べたり、「こんな言い方をするのか~」とか、「こんな使い方をするのか~」など、いろいろな発見がある。(その数々の発見も記憶からするすると抜け落ちて行くのだが…。)
「CCTV」は私にとっては「中国中央電視台」だったが、イギリスの複数の刑事ドラマで「監視カメラ」(closed circuit television)の意味があることを知った。
先日は、『BULL/法廷を操る男』を見ていた子供が、「この前、学校で聞いたProbonoという言葉が出てきた!」と教えてくれた。(プロボノ=各分野の専門家がその知識やスキルを活かして社会貢献するボランティア活動全般。もともとは弁護士などが公益のために無報酬で行う法律家活動を指していた。)
ずっと昔に『BONES』で日本のメイドカフェもどきが出てきて、そのファッションを見てブース(主人公のひとり)が「アマロリ」と言っていたのにビックリ。ゴスロリは聞いたことあったけど、「アマロリ(甘いロリータ)」という言葉はこの時、知った!
それから2013年のIOC総会で東京オリンピック誘致のために安倍首相が行ったスピーチの「The situation is under control」発言が問題視されていた頃、テレビをつけたときに偶然やっていたアメリカの犯罪ドラマで同じ表現を耳にしたことがある。いつも見ているドラマではなかったし、たまたまつけたらこの表現が聞こえただけなので、どういう物語だったのかわからないし、字幕でどのような翻訳がされていたのかも思い出せない。ただ覚えているのは、住宅前の芝生(あるいは公園?)で殺人事件が発覚した直後で、現場には黄色いテープが張られていて、そこに警察の偉い人(たぶん)がやってきて状況を尋ねると、警官(か刑事)が「under control」と答えたのだ。つまり、殺人事件の解決の糸口はまだまったく見えてないけど、現場はちゃんと管理して、捜査も始めていますよという状況に見えた。ぼんやりとした記憶では、「(捜査は)ちゃんとやってます」というニュアンスの字幕だったような気がするのだけど…。
安倍首相のスピーチでは、同時通訳は「事態は収束に向かっている」、その後の報道では「状況はコントロールされている」、官邸ホームページでは「状況は制御されている」と訳されていたようだ。この発言を問題視する人の中に、「同時通訳は意味を変えている」と発言した人がいたが、あのドラマを見る限りでは、同時通訳の方の日本語が英文のニュアンスに一番近いのではないだろうか!? 少なくとも、アメリカではそういう感覚で使われる表現なのかな~と思ったのだが、本当にそうなのか誰かに確認してみなければ。言葉って難しい!