近所のよしみ

今朝、母から電話があった。思いのほか元気そうな
声で安心した。昨日、昔のご近所さんがお見舞いに
来てくださったそうだ。

実はこの方、私が子供の頃のピアノの先生。昔、我
が家が暮らしていた集落のご近所さんで、母たちが
引っ越してからも、たまにお喋りに来てくださって
いたらしい。去年から何度か機会があるたびに実家
に寄ってくださったらしいが、いつも留守なので、
とうとう下の事務所の方に訊いてくださったようだ。

それですぐに私に電話をくださって、今度病院まで
顔を見に行くわ…とおっしゃっていたのだが、本当
にすぐにお見舞いに行ってくださったのだ。車を運
転しない人には不便な場所なのだけど…。

思えば、子ども時代に暮らした集落は昔ながらのお
付き合いがしっかりあった。場所柄か時代のせいか
…恐らくは時代のせいだろう。当時の顔馴染みのご
近所さんは故人となった方も多く、いまあの集落に
行っても知っている人はごくわずかだろう。

いま私たちが暮らすこの集落には、昔ながらのお付
き合いがまだ残っている方だろうか? きょうも近
所の友達が仕事帰りに本を借りに寄ってくれて、し
ばし立ち話をしてしまった。

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