昨日(7月14日)、横浜の友人から晋川さんのご家族が7月13日の私のブログ記事をご覧になったと連絡があった。晋川さんには、奥様との間に2歳の息子さんもいらっしゃるとのこと。ますます涙が出てくるけど、7月14日付の読売新聞に記事が出たと聞き、多くの方が晋川さんのことを知ってくださったのが、せめてもの救いだ。
けれど、友人が送ってくれた新聞記事を読むと、またも涙が出る。同じ車で帰宅中だった呉署の警察官、晋川尚人さんと山崎賢弘(かつひろ)さんは、土砂崩れで行く手を阻まれた際、立ち往生しているほかの車の人たちに「避難しましょう」と声をかけ、誘導していたのだ。恐怖におびえる女性に「大丈夫ですよ」と声をかけ、一番後ろに移動した二人は「これがベストだよな」と確認しあっていたそうだ。ところが、またも土砂が押し寄せ、後ろにいた晋川さん、山埼さんともうひとりの男性の姿が消えていたという。残りの7人は、幸いにもその後、救助された。
記事には、晋川さんと山埼さんの顔写真も載っていた。お二人とも、なんていいお顔をしていらっしゃるんだろうと、またも涙。こんな若くて、りっぱな警察官を失ったとは悲しすぎる。勤務時間外でも、私たちの安全を守ろうと最善を尽くしたお二人に、国民のひとりとして感謝を捧げたい。しかも、私の故郷の警察官だなんて、誇らしい限りだ。
お二人については、その後、FNNや朝日新聞などでも報じられているようだ。ご本人、そしてご家族の無念さを思うと、悲しくてやりけれないけど、晋川尚人さん、山埼賢弘(かつひろ)さんのお名前は忘れないと思う。私が広島を愛する理由がまたひとつ増えた。
お二人を含め、行方不明の方々が一日も早くご家族のもとに帰られることを祈っています。
*2018年7月13日の記事「呉署の晋川尚人さん(西日本豪雨で行方不明)」
*2018年7月16日の記事「〔西日本豪雨〕呉署の晋川尚人さんに関する報道について」
*2018年7月18日の記事「お帰りなさい。(晋川尚人さんへ)」
*2018年7月20日の記事「家族を現場に導いた呉署の晋川尚人さん」
*2018年7月22日の記事「晋川尚人さんのご両親の言葉」
*2019年7月5日の記事「西日本豪雨で殉職された呉署の晋川尚人さんのお母様より」