この国の状況を考えていると、くら~くなってきたので、同じパンクでも笑える曲を聞きたくなり、思わず検索してしまったのがこの曲。子供向けの曲をパンクバンドのToy Dollsがカバーして、イギリスで大ヒット。私がパリの銀行で一緒に働いた、パンクスからは程遠いホワイトカラーのイギリス人たちも、この曲はジェスチャーつきで歌っていた。
このToy Dolls、日本にも固定ファンがいて、一時は毎年のように来日していた。実は私も、毎回ライヴに足を運んでいた時期がある。人気が高まり、最後はどこかのホールで演奏したと思うけど、やっぱり一番楽しかったのは新宿ツバキハウスでのライヴだった。みんなでジャンプしまくり、歌いまくり、もみくちゃにされながら、相当の体力を消耗した。たった3人のバンドなのに、その演奏はパワフルで、コミカルで、本当に楽しかった!
Toy Dollsはニューキャッスル近郊の出身で、ローマ字読みに近い訛りがあり、そこがさらに愉快だった。Butがブット、punkがプンク、jump upがジュンプウップという具合だ。しかも早口の歌詞が多くて、アメリカ人のペンパルは歌詞カードがなければ何を歌っているかわからないと言っていた。
数年前、山の集落で友達がパーティを開いた際に、京都在住のスコットランド人男性を紹介された。名前はDougyだというので、Toy Dollsの名曲を思い出し、「Dougy GiroのDougyですね!?」と言うと、めっちゃくちゃ喜ばれた。「そう、Dougy GiroのDougyと同じ名前だよ!」と。 そして思わず、一緒に合唱した。”Dougy, Dougy Giro, Dougy, Dougy, Dougy, Dougy, Dougy, Dougy Giro!”
やっぱりコミックバンドも捨てがたいのだ!