瀬戸内の陽射しをいっぱい浴びて育った倉橋島の「お宝とまと」が我が家に届いた。これ、ほんとに美味しいんです。「瀬戸内海は日本の地中海」なんて言う人もいるが、瀬戸内に暮らす人たちにもなんとなく地中海気質に近いものがあるような気がする。気候の影響って、案外と大きいのではないか!?
からりと晴れた青い空、おだやかな青い海に緑の島々が浮かぶ。この景色を見るだけで、気分が明るくなる。絶望なんて、あり得ないと思う。たとえどんなに貧しくても凍死や飢え死にはしないだろうし。
私は沖縄に行ったことがなく、沖縄の歴史も知らなければ、沖縄問題の詳しいこともまったくわからない。ただ、今まで負担ばかりを背負わされてきて、いかにも県をあげて基地に反対しているかのような報道のイメージが必ずしも真実ではないのだろうとは感じていた。(広島についても似たようなことがあるかも)
そんな中、『新・沖縄ノート 誰も語れなかった沖縄の真実』 惠隆之介著 という本を読んだ。
誰も語れなかった沖縄の真実 ――新・沖縄ノート
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帯に「私は殴り殺される覚悟で本当の沖縄を書いた!」とあるように、読んでみて本当にびっくりした。これはあくまで著者の視点から見た沖縄であり、この本に書かれたことのみが真実とは思わないが、それでも一般に報道されていることとのあまりの違いに驚いた。これは一面の真実に過ぎないと言われるかも知れないが、それでもこの本を読む価値は大いにあると思う。
ところで、なぜこの本を持ち出したかと言えば、著者が沖縄県民の特性として、理念闘争に終始して物事の本質を見失う欠点があり、演繹的思考に乏しいことを挙げ、その要因は亜熱帯の気候にあるとしていたからだ。本格的な冬がないから、危機管理意識も薄弱なのだと。
それが本当かどうかはわからないが、気候の影響は確かに大きいのだろうと思う。私自身、自分の言ったことすらすぐに忘れて、「ま、いいじゃないの。わっはっは!」で済ませてしまう、このいい加減な性質というか、能天気な考え方は瀬戸内海の気候に育まれたものじゃないかという気がするからだ。単なる責任逃れかも知れないけれど。ま、いいじゃないの!