息子はきょうの夕方、元気に帰って来た。帰りに寄ったサファリパークがとても楽しかったらしく、お小遣いをすべて使って、自分にはレッサーパンダのぬいぐるみ、夫にはレッサーパンダの指人形を買ってきた。で、私のお土産は、バウムクーヘン。「なんで、私だけ食べ物なんだよ!!!???」と怒る私を見て、夫と息子は面白がる。
そういえば先日、息子がこんなことを言った。「クラスの○○君のお母さんは、とっても優しそうなのに、怒るとすごく怖いって○○君が言うんだけど、とても信じられない。」「あのね、どこのお母さんも怒るときは怖いものよ。お母さんだって、お前を叱るとき、怖いでしょ?」と私が言うと、息子は下を向いて、笑いをこらえながら、白状した。「あのね、本当のことを言うと、お母さんが怒ってるときって、半分以上はなんかおかしくて、笑いをこらえているんだよ。」
「なにぃ!? こっちは真剣に怒ってるのに、人のエネルギー、無駄遣いさせんな!!!」と言うと、また息子は笑っている。そう言われれば、確かにそう。息子は私がどんなに叱っても、ちっとも堪えていないようなのだ。
夫に至っては、私が怒るたびに、まるで珍獣を観察しているかのように面白がる。「なるほど~、こんなポイントでも怒りのスイッチが入るんだなぁ」と。
私も実は人のことは言えない。子供の頃は、息子と同じく、親に叱られても、殆ど堪えてなかった。近所で有名なこわ~いピアノの先生に叱られても、まったく堪えなかった。それで叱りがいがないと言われ、それ以降、先生に叱られることもなくなった。息子も、そしてたぶん夫も、私と同じタイプなのだ。
とはいえ、私が言いたいことだけは、息子に伝わっているといいのだけど。思えば、私が母によく叱られたのは、「性根がない!」というときだった。行動や生き方に性根が入っていないと活を入れられたものだ。
ああ、でもいま一番、性根がないのは、国政をひっぱる政治家たちかも。もっと死に物狂いで頑張ってくれ~。
*息子を駅まで迎えに行き、近所の定食屋へ!