エイプリルフールの嘘だったらいいのに。

DSC02549 花瓶に活けていた花のつぼみが、いつのまにか開いていた。きょうから四月。新たな気持ちで新年度をスタート!と思いながら、朝の「す・またん」を見ていたら、「エイプリルフールの嘘であってほしい」と思うニュースが多くて、嫌になった。

原発事故当初から、ネットでは「菅総理がヘリで視察に行ったせいで、対応が遅れ、惨事となった」とか、「アメリカが原子炉の冷却材一式を提供すると言ったのを日本側が断った」と言われていた。辛坊さんも、「デマかと思っていたけど、ここにきて、どうやら本当だったと明らかになってきましたね」と言っていた。

さっき「アンカー」で森田実氏が、「この期に及んでも、役人は3.11以前の体制のままで、菅さんと枝野さん以外の指示に従うと違法になるからと、自主的に動かないらしい。そして、菅さんと枝野さんからは、まったく指示がない。マスメディアの批判を交わすためにアイデアは出すが、実際に政府の中では何も議論していない。無責任がまかりとおって、視察に行ってめくらましをやっている」という発言をされた。

先週、辛坊氏の番組に出演した飯館村長が、「政府から何の情報も入ってこない、マスコミの人から情報を聞いている」といった発言をしたのがきっかけで、片山総務相が保安院に「被災市町村にしっかり情報を提供しているのか」と問うと、「2週間かけてやります」と答えたとか。まさに、森田氏の発言を証明するエピソードだ。

震災後3週間で、復旧のための特別立法のニュースに関して、「震災後の政府の対応は、すべてが遅い」と、私が見た番組のすべてのキャスター、コメンテーター、専門家が言っていた。ポジションや組織や内閣官房参与を増やすばかりの菅さんは、自分が判断責任を負いたくないから、責任転嫁できる相手を増やしているようにしか見えない(素人の私の目には)。

辛坊さんなんて、「私が総理なら、『全国の皆さん協力してください、全額被災地復興のために使うから、消費税3%ちょうだい』と言う。じゃあ、お金使おうかという人も出ますから。そういうことを総理大臣が出て、がーっと言ったらいいのに。3週間、なんにも言わないなんて。俺が総理大臣になったほうがいいと思うね」とまで言っていた。さらに、「昨日のフランス・サルコジ大統領との共同記者会見を見て、情けなくて、恥ずかしかった」と。「日本だって先進国の一員なのに。共同記者会見をしたというより、させられたという、非常に屈辱的な思いがした」と。

それから、辛坊さんは、「報道していなかった我々も悪いかも知れませんが、『トモダチ作戦』で被災地に入っている米軍は、数百人程度かと思ったら、実は1万8千人も。被災地の方は知っているかもしれませんが、全国的には殆ど報道されていなかった」とのこと。そういえば、別の関西ローカルで、勝谷氏が「日本では震災のニュースで『遺体と自衛隊』を映さない」と言っていたが、昨日のニュースでは、インタビューされた被災地の子供さんが、「大きくなったら、自衛隊に入って、困った人を助けたい」と答えていた。被災地の人たちは、誰が一番頑張ってくれたか、わかっているのだろう。

勝谷氏はついでに、「原発事故直後に、アメリカは無人偵察機で写真を撮影、それを見て第7艦隊は逃げた。実は自衛隊も無人ヘリを飛ばしているのに、その映像は出て来ない。尖閣のときと一緒だ」と、いつもながらの過激な発言をしていた。また、菅さんの谷垣さんへの入閣要請は単なるパフォーマンスで、「党に持ち帰って相談する」という谷垣さんに、「この場で決めろ」と迫り、「じゃあ、断ったということでいいんですね」と電話を切ったのだと。(横でこの会話を聞いていた人から聞いた話だそう。)

政府もマスコミも頼りにならないどころか信用できないという思いで、気分が暗くなったので、きょうは春休み中の息子と一緒に3月24日に録画した「カンブリア宮殿」を見た。はやぶさプロジェクトマネジャー、JAXAの川口淳一郎教授をゲストに迎えた「あきらめなければ未来は拓ける」。このタイトルと、村上龍氏の編集後記「科学は復興に貢献する」という言葉の通り、日本の科学者&技術者への信頼&希望を感じられる内容で、すっごく前向きで明るい気持ちになれた!

*ちなみにこちらは、水道問題でお世話になった信州大学、
中本信忠先生のブログ

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