一区切り

DSC04180 街に引っ越してきた直後に始まった住民運動に、きょうひとつの区切りがついた。結果は住民の負け。こうなることはなんとなく予想はしていた。原発の再稼動が国民の納得を得ないまま決定に向かっているように、経済的損失を第一に考えると、結果は最初から決まっていたのだろう。結果はどうあれ、プロセスが納得できれば文句はないのだが、逆に結果が決まっていればこそ、プロセスをごまかさざるを得ないことだってある。

とはいえ、正直に言って、私は落ち込んでもいなければ、悔しいわけでもない。運動の経過を、最近は冷静に客観的に振り返っていたので、現実的に考えるとこういう結果になるかもと予測はできた。(もちろん、住民の思いが通じるかも・・・という期待は抱きつつ)。運動に没頭していると近視眼的な観方しかできないけれど、もっと広い視野で考えると、これはもう仕方ないな・・・と思える部分も多々あった。それに加え、住民運動の手法に対して、私なりの疑問もあったのだ。もっと違うやり方があったんじゃないかと。それを訴えてきたつもりだけど、すでに動き出している組織の中でそんなことを言っても無駄だということも、よくわかった。だから、それ以降は活動組織から少し距離を置いていたのだ。

それでもいまだに近所のいろんな方とこの件で話もするし、この運動のお陰で多くの方々と知り合いになれた。普通の近所づきあいではあり得ない話をしたり、思いもしなかった情報を得たり・・・よくも悪くも、いい経験となった。ここで知り合った方が、私の元同僚といま現在、同じ職場で働いていることが判明したりと、嬉しい偶然もあった。

結果はどうあれ、自分たちが暮らすこの地域にどう関わっていくか、住民が互いにどう協力していくか・・・。今回のことは、「地域の絆」について考えるきっかけになったと思う。そのせいなのか、今年度はわが自治会の活動も活発になっている。決して悪いことばかりじゃないのだ。

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