お母さんは知らない

先日のママ友とのお茶会で、女子の間では複雑な人間関係など、いろんな悩みがあることを知り、わが息子も私にいちいち喋らないだけで、実は問題を抱えていたりはしないだろうかと想像を膨らませていた私。きょう息子が帰宅するなり、おやつを口にしながら、ふとこう言った。

「お母さんは知らないだろうけど・・・」。
そしてまた、おやつを食べ続ける。

「え、なに? なんのこと?」と尋ねても、息子はまだもぐもぐと食べ続ける。その間、私の頭の中ではいろんな妄想が・・・。実は学校で友達とトラブっているとか? 何か嫌なことでもあったのか?
「ねぇ、なんのことよ? 言いかけたことは、ちゃんと言ってよ!」とイラつく私。

「いやぁ、お母さんは知らないだろうけど・・・鎌倉幕府の第八代執権は北条時宗なんだよ」。
なにぃ~、北条時宗だと~!? がくっ! なんじゃぁ、そりゃぁ・・・。
と思っていたら、その後も「お母さんは知らないだろうけど・・・」と、社会や理科の豆知識をひけらかす。う~、腹が立つ~。でも確かに私が知らないことだらけで(いや、学校で習ったはずだけど、すでに忘れてる!)言い返せない。悔しい!

さて夜になって、録画していた『なんでも鑑定団』を家族3人で見た。鑑定品はガンダーラの仏像。ガンダーラ美術の解説が始まると、いきなり夫が「ガンダーラ、ガンダーラ」と歌い出し、説明がちゃんと聞こえない。「ちょっと、聞こえない!」と言うと、夫は面白がっていっそう声を張り上げて歌いだした。「もう聞こえないじゃない! やめてよ~」と怒鳴ると、息子が冷静に一言。「お母さんの声の方がうるさい!」

確かに。またぐうの音も出ない私。悔しい! 何が悔しいって、息子がまるで夫に助け舟を出すかのように私を制したことだ。最近は男ふたりで結託して、私をいじめるのだから。それで私が激昂すると、ふたりは決まってこういうのだ。

「う~ん、ほんものだ(笑)!」

もう~、私の偽者がいるなら呼んで来いっ!

*近所のママ友にもらった薔薇!
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