偶然の繋がり(1)

体力維持のため、数年前から近所のジムに通っている。そこで顔見知りとなった年上の女性と話していたら、我が家が以前、暮らしていた山奥の集落に何十年も昔に住んだことがあるという。いまは夫の職場の近所にお住まいで、夫の職場にも知り合いの方々がいらして、さらにはある会合で夫がお世話をしていたことも判明。

ま、これはご近所さんだから、別に驚くことではなかったのだが、息子の同級生のお母さんと話していたら、そこのご主人の勤務先がジムの女性のご主人と同じことが判明。ふだん学校の保護者の方とは、よほど親密にならない限りこういったことは話題にしないのだが、ひょんなことからわかってしまった。これもまた偶然のなせる業?

その後、その方と保護者会の活動で顔をあわせるうちにランチに行こうという話になり、先日、山奥にオープンした知る人ぞ知るお店に出かけた。山や湖や住宅地などいろいろドライブして、最後にその方のリクエストで我が家の近くのパン屋に寄った際、「厚子さんのお宅、この近くなんですよね。どの辺りですか?」と訊かれて説明すると、「もしかして知っているかも…。番地は?」とさらに訊かれて答えると、「やっぱり」。せっかくだから、家まで行くと、「そうです、ここです!」

実はうちのお隣に、以前、彼女のおじさん夫婦が住んでいらしたのだが、お年を召され、私たちが越してくる少し前に近隣のマンションに引っ越されたそうだ。そのおじさまも、彼女のご主人と勤務先が同じで、大学の後輩でもあるご主人を気に入って、他県に住んでいた姪の彼女に引き合わせ、仲人も引き受けてくださったとか。このおじさまがいなかったら、息子の同級生君も生まれていなかった…と思うと不思議な気がする。

そして、そんな方の隣家に私たちは引っ越していたのだ。どおりで…私が引っ越した際に、ジムのおばさまが「その地区のどの辺り?」と訊いてきて、「その近くに少し前までお友達が住んでいたの」と話していたのだ。ほら、なんだかみんな繋がっているような気がしてくるではないですか!?

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