祈り

昨晩、天使を送り出した。この5日間、天使のおかげで心穏やかに、体調もすこぶるいい状態で過ごすことができた。天使がいなくなって、ちょっと寂しい。

午後は、これから5日後に天使を受け入れることを承諾してくれた友人と電話でひとしきりお喋りした。ニュージーランド地震の話などをして、「一瞬先のことはわからない、人の運命はわからない、平穏無事に家族みんなが当たり前の生活をしていることが、どれだけありがたいことか」と語り合った。

そして電話を切った直後、パソコンに向かっていると頭がくらくらしてきた。「天使がいなくなると、途端に体調まで悪くなったか!?」と思って、ふと見上げると、天井の照明が揺れている。「私じゃない、地震だわ!」とテレビをつけると、震源地は東北。なのに、ここがこんなに揺れているということは…。

あとはテレビに釘付けになり、言葉を失った。さっき電話で話したとおり。一瞬先のことはわからない、人の運命はわからない。信じられないけど、本当のことだ。これからどんなことになっていくのだろう!? 現地の人たちはどうなっているのだろう!?

なのに、ここでは普段通りの日常が続いている。私は子供に弁当を持たせ、塾に送り出す。テレビをつけると、信じられない光景が映し出されるが、いまは淡々とやるべきことをやっていくしかない。

あとはただ祈るだけ。
昨晩我が家を去った天使たちは、東北に向かっているだろうか。

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