肛門外科

『唇をかみしめて』の偶然がいい流れを運んでくれたのか、同級生から再度メールがきた。「肛門外科の先生はまだ診療しているので、どうぞいらしてくださいとのことです。患者思いの優しい先生だから、心配はいりませんよ」とのこと。どちらにしても、その病院に行ってみようと決めていたのだが、これで安心した。

受付をすませ、診察室の前で待っている私をみつけて、同級生がやってきて、しばし雑談。数年前の同窓会以来だ。病院はどこもそうかも知れないが、ここは特に年配の患者さんが多いようだ。彼女も患者さんに優しい先生なんだろうなと、なんとなくその雰囲気で感じられた。

そして、いよいよ診察室へ。HPで写真を見ていたのだが、物言いも優しい先生だ。患部にカメラを入れて、画面を見せながら、状況を説明してくださる。その後、その画像をプリントして、図を描きながらさらに説明。私自身は事前に自分の痔は「内痔核」だろうと思っていた。いまは内痔核は注射で切除できると知り、そのような治療をしてくれる病院を探して、ここにたどりついたのだが、先生によると私の痔は「外痔核」だという。しかも2ヶ所。その上、内痔核もあるにはあるらしい。

この2つの外痔核は手術で切除するしかない。その際、必要であれば奥の方の内痔核も注射で切除する--ということになった。しかし先生は、まもなく長期療養に入ることが決まっていて、その前に手術するとしたら、来週の木曜しかないとのこと。私もどうせなら早い方がいいと思い、その場で承諾。「時間がないので、きょうのうちに手術前の検査を全部受けてください」と、急遽、レントゲンなどあちこちの検査室を回り、必要書類をもらって帰った。

手術なんて初めてで、よくわからないのだけど、普通は手術をすることになってから実際の手術日まで、かなり日があくものなのだろうか!? 病院大嫌いの私としては、一刻も早く手術をしてもらった方がせいせいする(!?)ので、ラッキーだったのだろう。先生の体調はよくわからないが、首にコルセットを巻いておられた。手術は首に負担となるのではないだろうか・・・と心配しつつも、説明が丁寧で優しい先生で、本当にほっとした。

よく考えてみると、あのクリニックの医師は私に病状の説明を一度たりともしたことがなかった。内痔核か外痔核かすらも、教えてくれなかったし、患部の状態を見せてもくれなかったし(そんな器具もなかったような・・・)、この先生のように日ごろの生活習慣で気をつけることなども一切指示してくれなかった。今思うと、彼は私の痔を内痔核と思っていた節がある。「ここまで大きくなってたら、中に押し込んでも、出てきちゃうでしょ」と言われたのだ。で、実際、そうだったのだが、内痔核ならともかく、外痔核は中に押し込んではダメなのだ。だから、余計に痛くなったのだ。

もしかして、あの先生は単なるヤブ医者だったのか!? 日帰り手術のみ対応のクリニックだったから、私の痔の除去手術は施設面でも技術面でも人員面でも無理だったのかも知れない。(そういう場合は、提携する病院に入院して出張手術をするとHPに書いてあったような気がするが)。それで、私に責任をなすりつけて(?)、あんな風に撥ねつけたのだろうか?いい先生に出会えた今となっては、もう腹も立たないけれど。

by 鳩胸厚子

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5)唇をかみしめて(痔の痛みにも耐えるのだ)
6)肛門外科(本記事)
7)後悔の嵐
8)痔の手術の後日談
9)肛門外科の先生
10)痔の手術ー追記

迷走、暴走?

このところ住民運動から遠のいている私。組織としてどんどんおかしくなっていて、私としてはついていけなくなったからだ。

似たような疑問を持ちながらも、まだできる範囲でお手伝いしているママ友もいて、彼女とは今も率直な意見や情報交換をしている。その彼女が突然、きょうの会議に呼び出されたという。

途中、会議室から「来るんじゃなかった・・・」という後悔メールが。会議の終了予定時刻を過ぎても全然会議が終わらず、しかも新たな任務をふられてしまったとか。地域全体の了承を得ないまま、予算のかかることを決定して、どんどん進めているらしい。

う~ん、これからどうなっていくんだろう!? とりあえず、関わってなくてよかった・・・と胸をなでおろした。

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あとさき考えず・・・

DSC04181 昨晩、突然、山の集落の友人から電話がかかった。メールではなく、いきなり夜に電話とは、何か急な用事だろう。しかも彼女の第一声が、「厚子さ~ん、助けて~」。いったい何事かと思ったら、税金の話だった。

2、3年前だったか、彼女のご主人が独立して、給料制ではなくなったため、これからは確定申告になるのだと聞いたことがあった。都会育ちで、若いのに苦労を重ねてきた彼女は、ある日、突然、山奥の集落に嫁ぎ、たくさんの子供をもうけ、パート仕事を経て、ある資格をとり、つい最近、自らも自営業者として働き始めたところだ。

話を聞くと、今年の確定申告をもとに、市民税の請求書が送られてきたのだが、とても支払える額ではないという。「厚子さん、どうすればいい?」と訊かれ、「いや、私に訊かれても困ります」とも言えず、「確定申告で、いくらかの所得があったと届け出たのよね?」と訊き返した。「そう、今年は去年と違って、所得があったの~!」「所得に応じて、税金の額が決まるのは知ってるよね? 所得が多ければ、それだけ税金もたくさん請求されるよ。税金だけじゃなく、国民健康保険料や、保育料も、所得をもとに決まるのよ」「ええ~、うっそ~!」

請求された税金を期限までに納めないと、滞納税が発生して、下手したら差し押さえなんてことになるから、まずは市役所に相談したらどうかと、とりあえずアドバイスした。専門家に聞くのが一番だと。ついでに、無料税務相談の情報も調べて、あとから知らせておいた。

そういえば彼女、2009年の総選挙のとき、子ども手当てに惹かれて民主党に投票すると言うので、「そういう目先のことに、騙されちゃダメよ」とアドバイスしたけれど、やはり民主党に入れたそうだ。そしてその後、「控除が減らされたから、子ども手当てが増えても、トータルでだいぶ損してる」と嘆いていた。あとさき考えず・・・は損をするのだ。でも、何事にも一生懸命な彼女を、影ながら応援しています。

中国から近況報告

今年は最高の運気の年だと思っていたのに、なんだかバタバタと慌しく過ぎていくばかり。若い頃は筆まめだったのに、最近は友人たちにもずっと連絡をとれないまま。

それでも何かのときにふと、旧友からメールが届くと、とても嬉しい。大昔に私に初級の中国語を教えてくれた友人から、先日、久々の近況メールが届いたので、返事を書いたら、きょう再びメールがきた。彼女も、いま5年生の息子さんがいて、中学受験の準備をしているそうだ。それから、私の小学校時代の塾友が、彼女の職場の取引先の社長となっていることが判明。世の中、いろんなところでつながっているものだ。

一方で、山の集落の友達からは、ご近所のお年寄りが認知症になったり、身体的に不自由になったり、困っている家族がいくつかあるという報告メールが・・・。過疎地の高齢化は進むばかり。老老介護で、必要な情報を得られない人や、情報を得てもすぐには行動できない人も多いようだ。う~ん、ほんとにこれから、どうなっていくんだろう。

*昨日のソフト。
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女子の悩み

先日、ご近所のママ友たちと住民運動の用事で集まったのだが、ゆっくりと喋る時間がなくて消化不良だったので、急遽、お喋りタイムを設けましょうということに。あいにく来られない人があったので、メンバーは3名。住民運動のこともだけど、学校のこと、子供の今後のこと、話題は尽きず、あっという間に時間が過ぎた。

6年生ともなれば、女子の人間関係も複雑で、些細なことでも悩んだり気にしたりすることもあるようだ。男子はその点、幼くて単純なのか・・・。こういう問題に煩わされることがないのは幸いだ。う~ん、女は怖い。

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社会的使命

DSC04192 実は昨晩も息子のリクエストで生パスタ屋に行ってしまった。夫の帰りが遅くなるとわかっていたので、息子の方から行きたいと言い出し、前から約束していたのだ。ところが、昨日は帰宅するなり息子は日ごろの疲れが出たのか、おやつを食べたらそのままソファで寝てしまった。「塾のある日は睡眠不足になりがちだから、きょうくらいは大目に見てやろう」とそのままにしていたのだが、夕方になって目覚めた息子は自分で自分に大激怒。涙を流して悔しがるではないか。

その日のうちに宿題を済ませるという計画が狂ってしまい、これではもうパスタ屋には行けないと泣きながら、机に向かう息子。「せっかくだから行こうよ」となだめると、「どうしてお母さんは起こしてくれなかったんだ」と八つ当たりして、「行くならお母さんひとりで行って。僕はカップラーメンを食べる」と言い出す始末。「うわ~、3歳の頃とまったく変わらないなぁ」と内心おかしくなって、思わず吹き出してしまった私。まだまだ子供だな~。

結局、1時間ほど勉強して、予定をだいぶ遅れてパスタ屋に向かった。こんな時間でも結構お店はいっぱいだったが、どうやら私たちがこの日最後のお客となった。この頃にはもちろん息子も上機嫌となって、塾や学校の話をいろいろ教えてくれた。ああ、よかった~!!

実はきょう、息子と同じ保育園に行っていた少年が不登校になっていると聞かされた。よくよく調べたら、何年も前から校内のワルにいじめられていたらしい。家庭環境が複雑なこともあり、すぐに家族に相談できないまま自分ひとりで抱え込んでいたのだろう。優しい子だから、周りの大人に心配かけないよう気遣っていたのかも。そんな彼の世話をしている私の友人は、世間的には成功をおさめ、多くの人に癒しを与えている。なのに家庭内ではこういう問題を抱えているとはなんと皮肉なことだろうか。きっと彼女は大きな社会的使命を与えられた人なのだろう。そういう人の家族は多少の犠牲を強いられるのかも知れない。

それを思うと、我が家はなんと平和なことだろう。夫と子供がいてくれることが一番の幸せだ。

*でもって、ついでに昨晩はデザートまで食べてしまいました。(いつもは我慢していたのに・・・)
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一区切り

DSC04180 街に引っ越してきた直後に始まった住民運動に、きょうひとつの区切りがついた。結果は住民の負け。こうなることはなんとなく予想はしていた。原発の再稼動が国民の納得を得ないまま決定に向かっているように、経済的損失を第一に考えると、結果は最初から決まっていたのだろう。結果はどうあれ、プロセスが納得できれば文句はないのだが、逆に結果が決まっていればこそ、プロセスをごまかさざるを得ないことだってある。

とはいえ、正直に言って、私は落ち込んでもいなければ、悔しいわけでもない。運動の経過を、最近は冷静に客観的に振り返っていたので、現実的に考えるとこういう結果になるかもと予測はできた。(もちろん、住民の思いが通じるかも・・・という期待は抱きつつ)。運動に没頭していると近視眼的な観方しかできないけれど、もっと広い視野で考えると、これはもう仕方ないな・・・と思える部分も多々あった。それに加え、住民運動の手法に対して、私なりの疑問もあったのだ。もっと違うやり方があったんじゃないかと。それを訴えてきたつもりだけど、すでに動き出している組織の中でそんなことを言っても無駄だということも、よくわかった。だから、それ以降は活動組織から少し距離を置いていたのだ。

それでもいまだに近所のいろんな方とこの件で話もするし、この運動のお陰で多くの方々と知り合いになれた。普通の近所づきあいではあり得ない話をしたり、思いもしなかった情報を得たり・・・よくも悪くも、いい経験となった。ここで知り合った方が、私の元同僚といま現在、同じ職場で働いていることが判明したりと、嬉しい偶然もあった。

結果はどうあれ、自分たちが暮らすこの地域にどう関わっていくか、住民が互いにどう協力していくか・・・。今回のことは、「地域の絆」について考えるきっかけになったと思う。そのせいなのか、今年度はわが自治会の活動も活発になっている。決して悪いことばかりじゃないのだ。

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山のお茶会(その2)

DSC04171 この間から、近所のママ友と、「そのうち山の家でお茶しよう」と話していた。そこでスケジュールが合ったので、きょう朝からふたりで出かけた。途中のコンビニで昼食を買って、あとは延々とお喋りに集中。

大きな声で立ち話できないようなことや、今までゆっくり話すチャンスがなかったことなど、お互いに喋りまくった! ぶっちゃけ話が心おきなくできて、ああ、すっきり。

毎度のことながら、街から車でわずか30分の場所なのに、あまりの別世界にみんな驚くようだ。ちょっぴり尊敬を込めた(いや、正確には呆れてる?)、「ここで生活していたの~?」という反応に、改めて我が家の歩みを振り返ってしまった。

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きょうもお茶会

同じ自治会内の同級生のお母さんたちと、たまに集まってお喋りをしている。私が越してくる前から、皆さん、仲良くしていらしたのだと思うが、たまたま住民運動の集まりで出会い、それ以来、自治会内での活動を共にしながら、ときどき学校のことなども、このメンバーでお喋りするようになった。うちの息子は学校のことは殆ど話してくれないが、私以外のメンバーは女子のお母さん方なので、いろんな情報が出てくる、出てくる。しかも、皆さん、この地域の事情にも精通しているし、私にとってはありがたい情報源であり、相談相手でもある。

今回は5月の爽やかな季節のうちにと、私が山の集落でのお茶会を提案した。片道30分のドライブで行ける別世界(って大げさ?)で、おおいに喋って気分転換しましょう!という主旨。窓を開け放ち、何も気にすることなく、ご近所さんのことや学校のことなどを大声で喋りまくる・・・。といっても、皆さん、上品なのだけど。

女4人集まると話題は尽きず、時間はあっという間に過ぎてしまった。次回を早く企画してほしい・・・とすでに思っている私。女性ってほんとにお喋り好きですね。

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生パスタ

きょうは山の集落の友達とランチ。仕事が休みなので会おうと、先週から約束していたのだ。彼女は若い頃から京都のカフェ巡りが趣味で、その後、バイトをしたカフェでご主人と出会ったという。そんな彼女がまだ行ったことのないお店が、この辺りにもちらほらあるので、どこにしようか相談したところ、結局、彼女のリクエストは息子と同じ、生パスタ屋さんだった。なんだか癖になるパスタなんだよね~。

ランチは絶対混むからと開店前にお店で待ち合わせたら、案の定、すでにお店の前にはちょっとした人だかりが! それでもすんなり席は確保。久々にお喋りしたいこともいろいろあったので、ドリンクセットは頼まずに、パスタのあとはコメダ珈琲に移動。結局、ここで延々とお喋りして帰ってきた。

山の集落の友達は、家族の状況や近所の事情を互いによく知っているだけに、相談事もやけに具体的だ。これから子供たちが順々に巣立っていく中で、夫婦はどこで暮らしていくか・・・今から計画をたて、準備をしておかねばならない。それはうちも同じで、「10年後、どこに住んでるかな~」と夫とよく話すのだが、まだ具体的な計画はない。あれこれ考えるのが今は楽しいのだけど、どこに行っても、こんな風に時には友達とお茶をしながらお喋りしたい。

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