悲しみと憤りと(痔の痛みと)

年のせいか(?)、ちょっと怠け心が出て、図らずもブログを長いことお休みしてしまった。しかも事の顛末を書き終えないうちに。そこで、今さらながら当時のことを思い出して、以下、書いてみます。

月曜の朝いちで、私は例のクリニックに行った。二年ぶりのことだ。ここは内科と肛門科を兼ねているので、待合室を埋めている患者さんがみんな痔持ちとは限らない。ようやく診察室前の待合スペースに案内され、「いよいよ次だわ・・・」と待っていると、診察室から先生の大きな声が聞こえてきて、不安になった。「私の痔のことも、外に聞こえちゃうかしら?」と。

で、ようやく診察室に入り、状況を告げ、診察台で患部をみてもらったら、先生は大きな声でこう言った。「こんなになるまで放っておいて。自分で見てみた? こりゃあ、ひどいよ。これじゃ手術しても、きれいになるとは限らないよ。」 診察台をおりた私は、それに対してどう答えればよいかわからず、「どうすればいいでしょうか?」とか、「治療して治りますか?」とかいった発言をしたと思う。すると先生は、「こんなに長いこと放っておいて、ひどくなったから手術してくれという人に手術はできない!」というようなことを言い放った。私は思わず悲しくなって、「この二年間、介護とかいろいろあって・・・」と小声で言ったら、大きな声で「え!? カイコ~!?」と聞き返された。その言い方に、「いまどき、カイコを飼う人なんていないだろ!?」と、先生のあまりにデリカシーのない言い草に、心の中の悲しみが憤りに変わった。

結局、治療する気のない人に手術なんてできないから、とりあえず薬で治療しろという指示が出て、私は待合室に戻った。話の内容が、ここまで聞こえていたら恥ずかしいな~と思いながら。そして受付で薬をもらったのだが、先生からはどういう薬を出すかという説明も一切なかったので、受付のお姉さんに薬の内容と使い方を質問した。こちらが質問しなければ、教えてくれなかったと思う。

前にこのクリニックに来たときは、痔を明るく笑い飛ばす軽い感じの先生でよかったと思ったけれど、実はそれ思いやりや責任感やきめこまやかさの欠如だったのか・・・と思ったりして。先生にも事情はあるだろうけれど、患者にだっていろいろ事情はあるんだよ・・・と、悔しくて悔しくて。二度とあのクリニックには行かないと、この日、私は決意したのでした。

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