NCISはファミリードラマ

我が家は昔から、基本的に朝ご飯と晩ご飯は家族3人で食べている。子供が中学に入って以降だろうか、いつのまにか夕飯時には、録画している1時間ドラマを一緒に見るのが習慣となっているのだが、3人共通で楽しめる英米のドラマを見ることが多い。今まで我が家で人気だったのは、『BONES』、『ホワイトカラー』、『スーツ』(ハリー王子と結婚したメーガン・マークルも出演)、『シャーロック』など。最近では『ツインピークス』や『スニッファー ウクライナの私立探偵』が好評だった。

けれど、我が家でダントツの人気ドラマシリーズといえば、『NCIS~ネイビー犯罪捜査班~』。アメリカ、ワシントンDCにある海軍犯罪捜査局を舞台とした一話完結のクライムドラマ。私はそんなに入れ込むほどではなく、夫と息子がえらく気に入っていて、なにがそこまでいいのだろうとずっと思っていたのだが…。

最近になって久しぶりにまた『NCIS』を見始めたところ、遠くにいた家族に再会したような喜びで妙に心が温かくなり、私もかなり『NCIS』にやられていることを実感。FOXで現在、シーズン15を放送中だが、我が家はまだシーズン14を見ている最中。ずっと前に録画してそのままになっていたものを、満を持して毎晩、3人で鑑賞しているのだ。

シーズン14ともなると、私たち、視聴者にとっても番組のキャラクターは長年、付き合ってきた友人のような存在になっている。そもそも、ボスのギブスを中心とした捜査班は「チーム」というより「ファミリー」なのだ。(実際、ドラマのセリフでもファミリーと言っている。)それぞれ個性のあるキャラたちの過去のトラウマなども、ファミリーは(そして視聴者も)知り尽くしていて、その都度、互いに助け合い、絆を深めていく。だから、視聴者にとっても彼らは愛おしいファミリーのような存在になっているのだ。

もちろん、長年の間にはメンバーの移り変わりもあるので、いくつもの別れや悲しい出来事もある。さらに、毎回、悲惨な事件が起こるのに、それでも最後にはジョークを言ったり、おちゃらけしてしまうアメリカ的な明るさに救われることも多い。「なんだかんだ言って、アメリカ人って明るくて強いな~、前向きだな~」と感心する。

そしてもうひとつ感心するのは、このドラマがある意味、海軍の宣伝番組にもなっていること。軍関連の制度やサービスなどの広報、あるいは一般的な啓蒙を兼ねた内容になっていたり、クリスマスやその他の折に触れて、「国のために戦っている皆さん」への感謝のメッセージを発信している。日本人である私はその都度、新鮮な感動を覚えるのだが、よく考えればこれ、当たり前のことなのだろう。

ロシアでは5月9日の戦勝記念日がもっとも重要な祝日で、若者が第二次世界大戦を経験したお年寄りたちに、「国のために戦ってくれてありがとう」とお礼を言うと聞いたことがある。ひるがえって日本はどうなのか…考えさせらる。

Once a Marine, Always a Marine.


↑これは琵琶湖のクルーズ船

*関連記事『NCIS~ネイビー犯罪捜査班

今森光彦『オーレリアンの庭』のシンクロニシティ

いつもは5時半起きだけど、きょうはお休みなので朝寝坊した。朝食の用意をしてテレビをつけたら、NHK今森光彦氏の『オーレリアンの庭』という番組が始まり、その心癒される映像に魅せられ、ずっと見入ってしまった。

今森光彦氏は、琵琶湖を臨む里山にアトリエを構える写真家として有名だ。そのアトリエは、たぶん私の大好きなドライブコースのあの辺りにあるんだろうな~と前から思っていたのだが、この番組ではそのアトリエを囲むお庭の四季をあますことなく見せてくれた。『オーレリアン』とは『蝶を愛する人』という意味だとか。今森氏は大好きな(やその他のいきもの)が集まるよう、庭にいろんな工夫を施している。番組の中では特に黒いアゲハチョウが舞っているシーンが印象的だった。

今森氏があちこちに手を入れて作った里山の環境…自然の色彩があまりに美しくて、心が癒されたのだが、その後、ふと外を見たら、我が家の庭にも黒いアゲハチョウが舞っているではないか!! 今年、黒アゲハを見るのは初めてだったので、思わず外に出て写真を撮っていたら、もう一羽、黒アゲハが飛んできた。それから白い蝶も! なんだか嬉しいシンクロニシティ!!

草ぼうぼうになってしまった我が家の庭も、自然のままだからこそ(!?)いろんな生き物が来てくれるのか!? 私も心癒すお庭を作りたいものだわ。

大紅袍(だいこうほう)とスニッファー、ウクライナの私立探偵

とうとう見終わりました。『スニッファー ウクライナの私立探偵』のシーズン2。
紅茶党スニッファーは、以前も捜査の一環で日本茶を嗅ぎ分け、「東京」というあやしい日本レストランに行き、フグを食べたりしていたんですが、シーズン2の終盤では自宅で元妻に中国茶をふるまっていました。そして、そのお茶は茶木が6本しかないといわれる大紅袍(だいこうほう)だと説明。

「あれ、なんか聞いたことあるぞ!?」と思い、よく考えたら…。

今月初め、紫禁城から移築したお堂(?)での中国茶お茶会なるものに出席するという機会があったのです。中国のお茶はおろか、歴史その他についてもまったく詳しくないのですが、滅多にない機会だからと、誘われるまま喜んで出かけたところ、それはそれは夢のようなひとときでした。ちょうど桜も満開で、幸運に幸運が重なったような一日だったのですが、そこでいただいたお茶が「大紅袍」だったのです。

かつては皇帝専用茶として献上されていたという高級茶。病気の皇帝(あるいは皇后という説も)がこのお茶を飲んだところ、たちどころに病が治ったので、まとっていた赤いマントを茶木にかけたことから「大紅袍」の名がついたとか。
原木は武夷山の岩に生える3本のみ(スニッファーは6本と言ってたけど)。現在は原木を接木(そこからまた接木…)した茶木から生産されているそうですが、生産量はごくわずかだそう。

大紅袍」の名前の由来は、お茶会で説明していただいたけど、こんな希少な高級茶であったとは知りませんでした。これもスニッファーのおかげ。まさに、あの紫禁城の建物にぴったりのお茶だったのだなぁと改めて感動。高貴な香りのする、まろやかな甘味のあるお茶でした。本当にすばらしい機会を得たことに大感謝。

武夷岩茶大紅袍」と桜のお菓子(by 銀座・揚州名菜 秦准春

スニッファー ウクライナの私立探偵

昨日は「」のお話だったので、きょうは「」のお話。

AXNミステリーで以前から何度も放送されてきた『スニッファー ウクライナの私立探偵』を今、ようやく見ている。正直言うと、今までは宣伝を見ても興味をそそられなかったのだが、何度も再放送をしている(ような気がする)し、NHKでもリメイクされたドラマが人気みたいだし、これは本当に面白いドラマなのかも…と思うに至ったのだ。

なぜ今まで避けてきたかと言えば、基本的には英語のドラマの方が好きというのがひとつ。字幕を見ながら英語のセリフを聞くのは勉強になるし、英語の響き自体が心地よい。もちろんフランス語やその他の言語のドラマを時々見るのも楽しいのだが、ウクライナは今までまったく縁がない国なので特に関心がもてなかった。それから、これは私の勝手な偏見だけど、東欧のドラマは暗そう…というイメージがあった。

今までAXNミステリーで、アイスランドフィンランドスイスドイツのドラマも見たけれど、どれもアメリカのドラマのような明るさはなかった。しかし、それよりもさらに暗かったのは、ポーランドチェコのドラマだった。いや、別に暗くてもいいんだけどね。ストーリーは面白かったし、景色もよかったし、俳優さんも上手だったし、歴史や文化が感じられて深みのある内容だったけど、重苦しい雰囲気と、あまりにシリアスなテーマに見ている側も心が重くなった…。戦争共産党時代の暗い影、そして民族の歴史…。どちらも現代のドラマだったのに、過去の呪縛から抜けられない息苦しさを、見ている私まで味わってしまったのだ。

そしてアメリカのドラマとの大きな違いは、なんといっても会話の少なさ。しかもジョークがない! いや、ジョークもどきはたまにあるけど、私からすると「これがジョーク!?」という信じられないレベルだったり。でも嫌いじゃない、こういうドラマも。人間味を感じるし。ただヘヴィーだから、心の準備をしてから見たいというか、見る時を選んでしまう。

そんなわけで敬遠していたウクライナのドラマだけど、ついに一挙放送を録画して、まもなくシーズン2を見終わるところ。で、宣伝の通り、このドラマ、とっても面白い! 各国で放送され、リメイク続出というのも納得。ストーリーは、嗅覚が異常に発達している通称スニッファー(本名は不明)という私立探偵が、特別捜査官のビクトルに協力して事件を捜査して解決に導くというものなのだけど、各エピソードにタイトルはないし、舞台はどこなのか、主人公たちはどういう人なのか、細かい情報は一切なし。

ウクライナについて何も知らない私は、スニッファーが住んでいる都市がキエフなのかすら、わからない。でも、よく聞くと、「スパシーバ」と言ってるような。で、調べてみると、このドラマはロシア語で制作されていた! ロシアドイツの政府間で絵画の引渡しをするエピソードがあったので、舞台は一応、ロシアなのだろうか!? スニッファーの相棒のビクトルも、最初は警察の刑事かと思っていたら、肩書きが「大佐」で、所属も普通の警察とは違う捜査機関のようなのだが、そもそもの前提知識がないのでよくわからない。

スニッファー自身は(おそらく)その嗅覚のおかげで大金持ちとなっていて、高級外車に乗り、豪華マンションにひとりで住んでいるのだけど、その住まいも、そして別れた妻の住まいも、そしてビクトルのオフィスも、どれもえらくモダンでしかも無機質きわまりない。生活感のない不思議な空間なのだ。なのに、たまに出てくる軍の施設などは老朽化して、ぼろぼろで、旧ソ連時代を彷彿とさせる。

この不思議な雰囲気はウクライナならではの世界なのだろうか!? 事件はかなり残忍で悲惨だったりして、さすが旧ソ連というヤバさなのに、ドラマ自体は暗くなっていないのが、これまた不思議。登場人物のキャラクターに救われているのだろうか。あくまで冷静で、面白みのないタイプのスニッファーと、女好きでちょっとだけ軽薄な、でもめちゃくちゃ強そうなビクトルの正反対コンビがなんとも言えない。めちゃ仲がいいわけではないのに、お互いを尊重していて、信頼しているのが伝わってくる。ベタベタしないけど、仲がいい。距離を置いてるけど、信頼しているという人間関係が、まさにこの無機質な空間にマッチしている。

気がついたら、決して美男ではないビクトルウィンク姿を愛らしいと感じ、スニッファーとほほな表情に心安らぐ私がいた。なんだ、魅了されているではないか。それが証拠に、ドラマのテーマ曲が頭にこびりつき、「うーふー!」と叫んでいたりする。ヤバい、ヤバい。でも、これ、見て損はないですよ。

ちなみにウクライナのことが気になって調べてみたら、ウクライナ語ロシア語はよく似た言語で(オランダ語ドイツ語のように)、ウクライナの人はロシア語も普通に話すらしい。(旧ソ連なのだから当然だけど)。ロシア人も、ウクライナ語は話せなくても、聞けばかなり理解できるようだ。ウクライナ独立後は、ウクライナ語が公用語となったが、ウクライナ人であってもいまだに家の中でもロシア語を使う人は多いそうだ。(それだけロシアの影響が大きいのね。)なので、特に若い人の間では、愛国心が強くても、ウクライナ語が苦手という人たちもいるらしい。(けっこう複雑。)このドラマを見ながら、息子が「ロシアの起源は実はウクライナだからね」と教えてくれた。いまのロシアウクライナベラルーシにまたがるキエフ公国キエフ・ルーシ)がロシアの始まりだと。なるほど、複雑なわけだ…。

ドラマがきっかけで、いろいろ勉強したくなるきょうこの頃。うーふー!

本屋閉店…どうすりゃいいの!?

かつて山奥の過疎地に暮らしていた頃、街の書店に行くことが我が家の楽しみでした。本屋に行くことが、ほとんど休日のイベントと化していました。夫も私も息子も本屋が大好きで、街に出かけるときは、出来る限り本屋に立ち寄ったものです。本好きの息子は、近くの町の図書館に連れて行ってもあまり喜ばず、理由を聞くと、「人の触った古い本は嫌だ…」と贅沢なことを言っておりました。(そのくせ、中学以降は学校の図書館に入り浸っているのですが。同じ学校の人たちが触ったものはOKなのでしょうか。)でも、その気持ちはわかります。本屋に入った時に感じる「新しい本の匂い」が好きなんでしょうね。夫にいたっては、新しい本の匂い(インクの匂いらしいですが)を嗅ぐともよおすらしいです。(どっちを!?)なので、本屋に行くと、夫はよくトイレに消えていくのです。

その後、我が家は町の住宅地に引っ越しましたが、相変わらず家族で本屋に出かけるのは大きな楽しみでした。しょっちゅうアマゾンで本を買っていても、やはり書店で本を手にとってみるのは楽しい時間です。書店で偶然みかけた本が、自分にとって大切な本になることも多々あるのです。以前、面白そうだなと思ったのに、「また次の機会に買おう」と思って買わずに帰った本が、次の機会にはもうなくなっていた…ということがありました。それ以来、そのとき出合った面白そうな本は、なるべくその場で買うようにしています。

私が「引き寄せの法則」に興味を持つきっかけとなったのは、2014年に『こうして、思考は現実になる』(パム・グラウト著)を読んだことでした。この本の新聞広告を何度も見て興味をそそられ、アマゾンで購入して読んだあとに、自分でも思考現実化実験をしてみたら、ぴったり一ヶ月後に「理想の家」をゲット! 以来、この実験にはまっているのですが、それはこの本を読んだ直後に、『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』を読んで、妙に納得してしまったからなのです。『こうして、思考は現実になる』は、軽い気持ちで、騙されたと思ってゲーム感覚で実践してみたのですが、エイブラハムの本はそのゲームの仕組みを解き明かしてくれたのです。といっても、一度ですんなり理解できず、ことあるごとに読み返しては理解の度合いが深まっていく感じです。

実はこの本、車で移動中にたまに立ち寄る書店でみつけました。シリーズ本が3冊、棚に並んでいたのですが、最初はちらっと立ち読みしただけで購入しませんでした。あやしさ全開のスピリチュアル系の本に思えたので、レジまで持っていく勇気がなかったのです。しかもわりと分厚くて値段も高めだったので躊躇した・・・というのもあります。

その後、その書店に立ち寄るたびに、「エイブラハム」の本があるかどうかをチェックしては、買わずに帰る…ということを何度か繰り返していたのですが、ある日、とうとう最初の1冊を買って帰ったのです。「きょう、あの本屋にまだエイブラハムの本があったら、買って帰ろう!」と心に決めていたからです。そして、その1冊に納得してしまった私は、その次に2冊目、その次に3冊目と、その書店に並んでいたシリーズ本3冊すべてを購入していました。その後、エイブラハムの本が補充されることはなく、今に至ります。

今ではこの本屋、我が家が一番よく通う本屋さんとなったのですが、先月、お店で衝撃の貼紙を目にしました。なんと、今月でこの本屋さん、閉店するのだそうです。が~ん!!! 

ただでさえ、この辺りは本屋が少なくて、せっかくできた大型書店もいつのまにか規模を縮小したり、撤退したり…。そんな状況でも、この本屋さんは独自路線で頑張っているなぁと思っていたのに。それだけ本は売れなくなっているということでしょうか。

私をエイブラハムに引き合わせてくれた書店がなくなってしまうとは…寂しい限り。こうやって時代は移り変っていくのですね。
さてさて、私もそろそろ本気でなにかを引き寄せなければ。

ニッポン放送『ザ・ボイス そこまで言うか』終了

6年半続いたニッポン放送の『ザ・ボイス そこまで言うか』が昨日、最終回を迎えた。私は関西在住のため、この番組をリアルタイムではなく、翌日の朝、ポッドキャストで聞くことがほぼ日課となっていた。エプロンのポケットにスマホを入れて、この番組を聞きながら家事などをすることが多かったが、私にとっては本当に有益な番組だったので終了は本当に残念。

いわゆる既存のオールドメディアの報道の偏向ぶり、いい加減さに辟易として、だいぶ前から新聞もとらなくなったし、ワイドショーもアホらしくて見る気がしない。食事の支度をしながらテレビのニュースをつけたりはするけど、朝は国際ニュースをチェックする。日本のテレビではほぼ報じられない世界情勢がざっとわかるから。あとはネットのニュースと、海外メディアのニュースの見出しをチェック。海外メディアも日本と同じく偏向ぶりが目立つけれど、それはそれでまた面白い。

といっても、どのニュースも時間をかけてチェックしているわけではないので、私にとっては『ザ・ボイス そこまで言うか』がとても有益だった。日々のコメンテータの切り口はもちろんのこと、時々呼ばれるゲストの専門的なお話がディープで興味深いことが多いのだ。そして、そんな有益なお話を引き出す司会の飯田浩司アナウンサーに私はいつも感心していた。聞き手がしっかり勉強して真摯に対峙するからこそ、ディープなお話が展開されるのだと思う。知識、情報が頭に入っていることはもちろん、相手の性格に応じて(!?)、相手に不快感を与えることなく、いい感じで深いお話を進めていく飯田アナ、聞いているこちらも変な安心感を持って聞いてしまう。それですっかりベテランのイメージがあったけど、実はまだ36歳。意外とお若いことにびっくり。

それにしても、番組の評価も高まり、ちょうど脂が乗ってきたところで突然の番組終了は本当に残念無念。飯田アナは朝の番組を担当されるそうなので、アナウンサーとしては昇進ということなのかも知れないけれど、良心的な公正なニュース番組が少ない今、ここで番組が消滅してしまうなんて。ニッポン放送の上層部(?)はどういうつもりなんだろう!?

来週から始まる『飯田浩司のOK! Cozy up!』(月~金:朝6時~8時)もポッドキャストで聞けるそうなので、私の家事タイムの楽しみが続くよう祈るばかり。ああ、でもひとつの時代が終わったみたいで、寂しいなぁ。

大杉漣さん急逝とベイブルース河本くん

2月21日に俳優の大杉漣さん急逝のニュースが報じられたあと、ネットでこんなことが話題になっていると子供が教えてくれた。大杉漣さんが亡くなる前に、Yahoo知恵袋に大杉さんの死亡日は?という質問が投稿され、その回答締め切り日が亡くなられた日だったというのだ。質問者は、ほかの質問は投稿しておらず、この質問をするためだけにID登録したのだろうかという憶測まで飛んだという。この質問はすでに削除されているが、検索するとキャプチャーした画像が出てくるらしい。

なんとも不思議な話だが、これを聞いて思い出したことがある。吉本の漫才コンビ「ベイブルース」をご存知だろうか? 私も詳しくないのだが、90年代にほぼ関西ローカルで活躍されていたので、全国的にはあまり知られていないかも知れない。私も当時、東京にいたので、東京のテレビで彼らを見たことはないのだが、関西在住の友人がビデオ録画して送ってくれていた神戸サンテレビ上沼恵美子の番組などに出演していたのだ。悩み相談番組だったと思うが、「ベイブルースの河本くんって面白い。この人は売れるな!」と思って見ていた。

ある時、先輩に誘われて珍しく飲み会に行き、初対面の男性(先輩の友人)と話していたら、関西出身のその方とお笑いの話になり、「ベイブルース、知ってる? 面白いよね。」と言われて盛り上がった。その時、私は「ベイブルースの河本くん、面白かったですよね~」と話しながら、ふと思ったのだ。「私、なんで過去形で喋ってるんだろう?」と。

そして翌日、飲み会明けで寝坊して、テレビをつけたら芸能ニュースで「ベイブルース、河本栄得さん急死」と報じていたのだ。びっくりして目が覚めた。もしかしたら河本くんの魂がこの世を去るとき、日本中の河本ファンにメッセージを送ったのだろうか!? だから私たちはあの日の夜、河本くんのことを思い出して、話していたのだろうか!? (それも過去形で!)

大杉漣さん、ベイブルース河本さん、才能あふれるおふたりのご冥福をお祈りいたします。
(*河本栄得さん、誕生日の前日の1994年10月31日、劇症肝炎による脳出血のため25歳と364日で死去。)

NHKは一億総白痴化を狙っているのか!?

ネットの時代になってから、新聞・テレビ等の既存の大手メディアへの信頼がガタ落ちしているが、去年あたりから不信感はいっそう増しているように思う。私も一時は既存メディア偏向ぶりや間違いを探すために新聞やテレビのニュース番組をチェックしていたこともあったが、すぐに疲れてしまい、とっくに新聞も購読しなくなり、地上波のテレビも滅多に見なくなった。

とは言っても、朝や夕方などは食事の準備をしながら、時計代わりにニュース番組をつけている。夜の7時前になると、なんとなくチャンネルはNHKにして、天気予報とニュースをざっとチェックするのだが、近年、気になるのがNHKテロップひらがなが多いこと。「普通、漢字で書くだろ?」と思うような単語も平仮名交じりで表記されていてビックリする。そのたびに家族で、「なんで、これが漢字じゃないの?」と話し合うのだが、「常用漢字ではないから」という理由だけではなさそうだ。だって、「明日」も「あす」と表記されていたのだから。

昨晩、気になったのは「腹腔鏡手術」を「腹くう鏡手術」と表記していたこと。ネットで検索すると、「腹腔鏡手術」の表示が普通であり、「腹くう鏡手術」で出てくるのはNHKの「腹くう鏡手術」のニュースに関する記述くらいのものだ。つまり、「腹くう鏡手術」と表記するのはNHK以外にはほぼいないということ。

では、なぜ一般的に「腹腔鏡手術」と表記されている言葉を、をわざわざ「腹くう鏡手術」と表示しなければいけないのだろう? 漢字が難しいから? 読み方がわかりにくいから? そうだとしても、ニュースを聞いていれば、アナウンサーが「ふくくうきょうしゅじゅつ」と読み上げているわけだし、それでもわかりにくいと思うなら、ルビを振ればいい。私が子供の頃は、NHKニュースで難しい言葉が出てきたら、「さっきの言葉、どういう意味?」、「あの漢字、なんて読むの?」などと親に聞いたりしたものだ。そうやって子供は言葉や漢字を覚えていくものではないのか!? それに、たとえ読み方がわからなくても、見ただけでなんとなく意味が推測できるのが表意文字である漢字の利点なのに、それを表音文字平仮名にしてしまってはどうしようもないではないか。親切というよりも、国民の向上心を摘んでしまいたいのか!?と邪推してしまう。

それから、ニュースに出てくるインタビュー映像の字幕も気になる。文字数の関係で、実際に話している言葉を短くせざるを得ないのはわかるが、たとえばその人は敬語で話しているのに、字幕ではそうなっていないと、かなり印象が変わってくる。もちろん耳では「敬語」を聞いているのだが、文字のイメージの方が脳に強く焼きつく気がするのだ。字幕である程度の印象操作はできると思うので、安易に字幕を使うのは怖いなぁと思う。(NHKに限らず、テレビのテロップ捏造はよくある話だ。単なる間違いではなく、意図的では?と思う事案もたくさんある。有名なのは、東京都知事だった石原慎太郎氏の発言をTBSが捏造した事件。→ウィキペディアにも「石原発言捏造テロップ事件」で載っている。)

NHKこそ、率先して難しい漢字も使っていってほしいのに、日本国民の総白痴化を狙っているのかと疑ってしまう。パソコンのおかげで、ただでさえ、私も「読めても書けない漢字」が増えているのに…。

私が子供の頃は、NHK放送終了時に日の丸の映像が映し出され、君が代が流れていたのに。私が中学か高校の頃は、NHK教育渡部昇一先生がレギュラー出演していらしたのに。そもそも私はNHKの番組で先生の存在を知ったのに、昨年、亡くなられた際にはテレビのニュースで訃報に接することはなかったように思う。(すべてのニュースを確認したわけではないけれど) NHK(を始めとするメディア)はいつ、どこでこんな風に変わったのか。戦後日本の平和な時代の中でも、知らない間にいろんなことが起きているのだ。

ネットの時代になって、その事実がわかったことだけでも良かったと思う。とりあえず、漢字は大切だよね。

男子フィギュア金銀の快挙、ハレルヤ!(パトリック・チャン)


(↑『Hallelujah』by Jeff Buckley)

平昌オリンピック、リアルタイムでは全然見ていなかったけど、きょうの午後の男子フィギュア、フリースタイルは第四グループからしっかり見てしまった。あとで最初から見ておけばよかった…と思ったけど、リアルタイムで羽生結弦選手、宇野昌磨選手の演技を見て、ふたりが1、2位となって喜ぶ姿を見られたので大感激。

それから、もうひとつ嬉しかったのは、カナダパトリック・チャン選手の演技も見られたこと。フィギュアファンでない私でも、パトリック・チャンは昔からおなじみの選手だ。まだ頑張っているんだなぁと喜んでいたら、プログラム使用曲にまた感激。最近はヴォーカルつきの曲もOKになったとかで、彼が選んだのがカナダのソングライター(&詩人)、レナード・コーエンの名曲、『ハレルヤ』。しかもジェフ・バックリーのバージョン!

レナード・コーエンによるオリジナル・バージョンは1984年に発表されたそうだが、私が初めて聴いたのは、その10年後の1994年に発表されたジェフ・バックリーのバージョンで、てっきりこれはジェフ・バックリーのオリジナルだと思っていた。それくらい、ジェフ・バックリーのバージョンは名作中の名作と言われていたのだ。(もちろん、レナード・コーエンのバージョンも味わい深くて素晴らしいのだが。)どうもジェフ・バックリーのおかげで、この曲は有名になったらしい。とにかく、たくさんの人がカバーしているし、一般人も好んで歌う曲らしい。ドラマ等の挿入歌としてもたびたび使われている。(『NCIS』でも流れたなぁ。)

レナード・コーエンは2016年に82歳で亡くなったが、ジェフ・バックリーは1997年にわずか30歳で他界。しかもメンフィスでのレコーディング中に、ミシシッピ川で溺死という突然の出来事だった。当時、このニュースが入り、追悼の意味もこめて『ハレルヤ』が流れていたことを覚えている。

そういえばニルヴァーナカート・コバーンも、亡くなる何ヶ月か前のMTVアンプラグドで最後に演奏したLeadbellyの『Where Did You Sleep Last Night?』が、ジェフ・バックリーの『ハレルヤ』と同様に鳥肌モノだった。

あとで知ったのだが、私が見逃してしまったパトリック・チャン選手のショートプログラムの選曲は、カンサスの『Dust in the Wind』だったそうだ。ああ、見てみたかった。

それにしても、レナード・コーエンも、ジェフ・バックリーも、カート・コバーンも、みんなもうこの世にいないなんて。
All we are is dust in the wind.
この曲の歌詞のとおり、私たちは風に舞う塵のようなものなのだ。

ちなみにこちらがレナード・コーエンの『ハレルヤ』。コーエンはユダヤ系だが、日本の臨済宗で得度していたそうだ。

デペッシュモードはどうして来日しないのか?


(↑*90年のワールドツアー時、パリのラジオではこの曲がヘヴィローテーションで流れていた!)

リュクサンブール公園で偶然に出会った友人とは、お互いにデペッシュモードが好きということで仲良くなったのだが、なぜか日本ではデペッシュモード、昔も今もさほど人気がないようなのだ。私自身、年を経るごとに最新の音楽シーンには疎くなっているのだが、デペッシュモードは現在も活動を続け、まさに今もワールドツアー中だというのに来日の予定はない。

私は1983年の初来日公演を2回、観に行ったのだが、そのときも会場はニューラテンクオーターピテカントロプスという小さなライヴハウスだった。(2005年11月27日の日記参照)その後、85年、86年、88年、90年と来日しており、東京での公演会場は厚生年金会館中野サンプラザNHKホール、そして最後は武道館だったようだ。というのも、私は初来日以降、彼らのライヴを見たことがないのだ。なぜ大好きなデペッシュモードのライヴに行ってないのか、自分でも思い出せない。(90年はパリにいたので無理だったのだが)

イギリス本国はもちろん、ヨーロッパやアメリカでも、影響力は同世代のU2ほどではないにしても、スタジアム級の大物バンドとしての地位を確立しているデペッシュモードなのに、日本は90年以降、一度もツアーしていないなんて、寂しすぎる。90年代に、東京の音楽業界の人に「どうしてデペッシュモード、来日しないんですか?」と訊いたら、「彼らのワールドツアースタジアム用にセットが作られているけど、日本ではスタジアムでライヴできるほどの人気がないから、無理」ということだった。

サウンドはダークでヘヴィーだけど、ポップで切ないメロディ。倒錯したファッションもするけれど、みんなイケメン。音楽面でもルックス面でも日本で人気が出る要素はきっちり揃っているはずなのに、どうして昔からビッグじゃないのか、不思議でならない。日本人と感性が似てそうなドイツ人には、めちゃくちゃ人気なのに・・・。

長年、活動する中で、ドラッグやアルコール依存症、精神不安定、自殺未遂、離婚、バンド内の不仲など、いろんなトラブルや問題を抱え、乗り越え、年を重ね、見た目もだいぶ老けてきたようだけど、デペッシュモードとしていまだに活動していることだけでも、ありがたく思う。曲作りを担当しているマーティン・ゴアは天才だと思うし、デイヴ・ガーンのダンスは最高にセクシー。元気なうちに、もう一度、ライヴを見たい!

*関連記事「デペッシュモード、初来日でサインもらったなぁ!