遠距離介護のあと、久しぶりの我が家

昨晩、家に着いたとき、夫が「家の中が汚いけど、怒らないでね」
とのたまった。「そんなことで怒るわけないだろ~」と怒鳴ったら、
すごく受けていた。「すでに怒ってる!」と。

ああ、木の匂いがする。これが我が家だ。
私にとっては離れ難かった故郷だが、息子にとってはここが故郷な
のだ。

きょうは早速、片付け&掃除に勤しむつもりだったが、なんだかぼ
~っとしてしまった。明日から九月。しゃきっとしなきゃ。

*隣町では稲刈りが始まっていた。
31aug09-1

*庭も草ぼうぼう…ミントが茂り放題。
31aug09-2

広島での夏休み、終わり!

父は「見ん!」と言っていたが、テレビを部屋に設置して、
イヤホンをつけて、テレビ用の椅子も持って行ったら、機
嫌よくテレビを見始めた。イヤホンをつければ、ちゃんと
聞こえるようだ。

ようやく「自分の部屋」らしくなってきて、落ち着いてき
たようだ。私たちが車で帰ると知り、「ゆっくり休み休み
気をつけて帰りんさいよ」と言ってくれた。これでなんと
か大丈夫そうだ。

母の病院にも顔を出して、夕方、広島を出発。選挙速報を
ラジオで聞きながら、夜遅くに自宅についた。夫は昨日、
期日前投票をして、私もすでに広島で不在投票を終えてい
た。

私の夏も終わり、またもとの生活へ。政治の方は、未知の
世界が始まりそうだ。

*母の病院からの眺め。(でもベッドの母からは見えない!)
30aug09

*夏休み最後の日曜の高速は、やはりわりと混んでいた。
 週末1000円、やめて欲しい!
20aug09-2

父の記憶がなくなっていく~

母の病院でも同室の方との関係など、気になる問題が
あったので、父のこととあわせて、今週はずっと重~
い気分で過ごしてきた。

息子の合唱団の練習がきょうはお休みだとわかったの
で、急遽、夫と息子に新幹線で広島に来てもらうこと
にした。父の部屋にもう少し荷物を運んでから、明日
三人で車で帰ろうという計画。新幹線で帰るには荷物
が多いし、だからといって送るのもなんだか…。

父はきょうは落ち着いていて、馴染みの医師の診察も
受けた。身体の状態はOKだけど、「僕のこと、忘れち
ゃったみたい」と先生がおっしゃるので、「私も忘れ
られてしまうんですよ」と私も苦笑。けれど、父はそ
の後で、「さっき、あの先生が来てくれた」としっか
り話してくれる。でもって、しばらくすると「あんた、
誰じゃったかいの?」と訊く。私が名前を言うと、
「○○さんと△△は?」と、私の夫と子どものことを
訊ねてくれる。

夕方、夫と息子と再会すると、長いこと離れていたよ
うな、とてつもなく懐かしい気持ちになった。三人で
ご飯を食べたら、気持ちがゆるんだのか、異様な眠気
に襲われてしばらくうたた寝してしまった。これも安
心感のなせるわざ?

やっぱり家族は一緒にいなくちゃ…とつくづく思った。
(そう思うと、父も母も寂しいだろうな…)

*近所で人気のケーキ屋さん!
29aug09

老人ホームに慣れない父

こちらの心を見透かしたかのように(?)、
きょうは父の顔をちょこっと見るだけにし
ようと思っていたら、お昼前に施設から電話
が入った。今朝から帰宅したいと言い張って、
ひとりで外に出ようとするので目が離せない、
こちらに来てくれないかと。

お昼ご飯を食べたところを訪ねると、父は部
屋には戻らない、家に帰ると言い張って、玄
関の前から動かない。しかも家と言っても、
幼少時代を過ごした家に帰ると言い張るのだ。

いろいろなだめすかして、結局、母の病院に
連れて行った。外に出て、車に乗っただけで
も気分転換になったようだが、母から直接、
説得されて、その場ではなんとか納得してく
れたような…。

施設に戻って休憩させて、また夕方に顔を見
に行くと、「やっと落ち着いて、いま夕飯の
席についたところなので、家族の顔は見せな
い方がいいでしょう」というスタッフの方の
判断で遠くから父の様子を見て、家に帰った。

子どもの慣らし保育をしている気分。いや、
それよりもっと切なく、つらい気分。自分を
父の立場に置き換えて想像するのだが、耳の
遠い96歳の男性が、見知らぬコミュニティに
入ってすぐに適応できたらビックリだ。

母がいつか退院できることを祈って、いまは
辛抱してほしい…(と祈るばかり)。

*消防署でも緊急事態? それとも訓練か?
28aug09

家族に感謝!(遠距離介護のあれこれ)

9月になれば私も自宅に戻らねばならない。
長年、実家の家事を手伝ってもらった同年代の主婦
の方に、今後の母のことをきちんとお願いしたくて、
ランチに誘った。そしたら結局、彼女のお宅に招か
れて手料理をご馳走になった。そう、彼女は料理上
手なのだ。

久しぶりに雑談の花を咲かせ、いつもの(?)彼女
の愚痴を聞いた。中でもご主人の愚痴は、内容だけ
聞いているとのろけに聞こえる。本人は「私は満た
されてない」とか「私の人生を生きたい」と言うけ
れど、過去20年以上、この状況を積極的に変えよう
とはしていないところをみると、それなりに(?)
幸せなのだろう。いや、私から見ると、かなり幸せ
な人だと思う。だから他人の私たちにも、こんなに
やさしくしてくれるのかな?

きょうは彼女も一緒に母の病院、そして父の施設に
来てくれた。父の様子をみた後で、彼女が心配して
言ってくれた。私が顔を見せると、父が家に帰れる
と思いそうだから、顔を見せる時間を減らしていっ
た方がいいのではと。そう、私も同じことを思って
いたのだ。来週、突然姿を消すと却って不安に陥れ
るかも知れないから、面会時間を減らしていこうと。

父はまだ現状について仕方ないと言いながらも、心
の底から納得してはいないのだ。自分がいる場所が
どこなのか、何なのか、はっきりと把握できないの
で、建物の外の世界が気になるし、地図でどの辺り
か知りたがる。同じ質問を、何度もする。

理解できるときと、できないときとがあるから、難
しい。あるときは納得していても、その後に覆るこ
との繰り返し。そしてそのうちに仕方なく受け入れ
てくれるのだろうか。

きょうの友人も、先日電話で話した友人も、親のこ
とは病院と施設に任せて、早く自分の家庭に戻った
方がいいよと心配してくれた。何度も休みをとって
広島に通い、いまは自宅で息子の面倒もみてくれて
いる夫には、本当に感謝している。仕事をしながら、
なかなかできないことだもの。友人たちにも、そう
言われた。

家族あっての人生と感謝してます!

*きょうはワンちゃんが寄ってきてくれた。
27aug09-1
*友人の手料理!
27aug09-2

遠距離介護で大移動

昨日の夕方、夫がこちらに来てくれた。最初の予定では
きょう三人で軽自動車で自宅へと戻るはずだったが、父
のホーム入所日と重なったため、朝から三人で父の引っ
越しをして、夫と息子のふたりが夕方、新幹線で戻るこ
とに。

父は一週間のお試しステイで問題がなかったら晴れて正
式入所となる。新しい場所で不安にならないよう、私が
こちらに残って、毎日顔を見に行くのだ。

帰宅時刻が遅くなるのは覚悟で、夫&息子は夕方近くに
母の病院にも行ってくれた。ふたり部屋に移ったはいい
が、隣のおばさんが間仕切りのカーテンを開けておけと
命令するので、母が困っていると聞き(トイレはベッド
横のポータブルだし)、夫が「俺がカーテン閉めてやる!」
と。そこの病院の主のような存在となっているおばあち
ゃんに、私たちではなかなか対抗できなかったのだ。

ふぅ~、これで両親ともなんとか落ち着きそう。
引き続き、夫&息子には不自由かけてしまうけど。
感謝してます。

25aug09

慣れた頃に夏期講習終了

息子の夏期講習は終わったが、きょうはその終了テスト。
講習を受けた田舎の教室ではなく、初めて広島本校に足
を踏み入れた。

その間、先日、母の見舞いに来てくれた同級生と近くの
ファミレスでお喋りをして待つことに。きょうは彼女の
下の娘さん(小2)も一緒で、テスト後は息子(小3)
も交えて四人でランチ。

すでに異性を意識するのか、最初は直接話をしようとし
ない子供たち。ようやく慣れた頃にお別れの時間となり、
名残惜しい感じ。

初対面のときは、いつもこのパターン。せっかく楽しく
なってきた頃にお開きとなる。この夏は私の同級生と会
うたびに、息子は新しい出会いを経験した。また次回に
期待しようね!

*帰り道は、なぜか昔、大好きだった張学友の『祝福』
 が頭の中でぐるぐる。
24aug09

 “傷離別 離別雖然在眼前
  説再見 再見不会太遥遠
  若有縁 有縁就能期待明天
  イ尓和我重逢在燦爛的季節”

夏休みの自由研究

夏休みをずっと広島で過ごすことになった息子は、
自由研究が手つかずのまま。最初は工作をすると
か言っていたが、ずるずるとこんな時期になり、
結局、『ズッコケ三人組』シリーズの研究をする
ことになった(らしい)。

だって、この夏休み、いちばん夢中になって、も
っとも長い時間を費やしたものだから。

それで、きょうは図書館で自由研究に取り組んだ
(ようだ)。私も一緒に行って、雑誌を読み漁っ
た。さすがに夏休み後半の日曜日の図書館は、大
盛況!

帰りは夕焼けを眺めながら、またさんざん『ズッ
コケ』シリーズの話を聞かされた。心から楽しそ
うに語る息子の笑顔を見て、羨ましくなった。

23aug09

生きているからこそ(入院中の母)

入院中の母が普通食となり、2人部屋に移動となって
スペースも少し広くなった。殆ど何も喉を通らず弱っ
っていた頃は、母に食べられるものはないかと奔走し
ていた私だが、人間(というか私)はゲンキンなもの
で、少し元気を取り戻した母が「あれがほしい、これ
がほしい」と毎日のように訴えると、それをわがまま
だと思うようになる。暑い中、動き回るこちらの気持
ちも考えてくれよ、あんただけでなく父のところにも
行かないといけないんだよ、と。で、つい、小さなこ
とで母にきつく当ってしまう。

昔から心配性の母は、些細なことで電話で相談してき
たものだ。その都度、「そんなどうでもいいことでぐ
じぐじ悩まなくてもいい!」と私が一喝すると母が安
心して(?)電話を切るのが常だった。

そうはいっても病人の母にきつく当ってしまったな~
としばし反省。生きているからこそ、わがままも言え
る。わがままが言えるほど元気になったのに!と。

一方、父の顔を見に行くと、昨日の面接ではしっかり
していたのに、夜になると「帰る!」と歩き回って、
なかなか落ち着かなかったらしい。引っ越しは25日と
何度も伝えたのに、すぐにでも移動できると思ったの
だろうか。

不思議なことに、ときどきわけのわからないことを言
う父には私はなぜかとってもやさしくなれる。多少、
不平不満らしきことは口にしても、最後は笑って現状
をありのまま受け入れる。そして、こちらの心配をし
てくれるのだ。それを見ていると、私も静かな気持ち
になる。

自己嫌悪の私は、夜になって夫に母とのことを話した
ら、「喧嘩ができるくらい元気になったということ。
あなたにきついこと言われて、お母さんも喜んでいる
よ」と慰められた。以前は、私が母にきついことを言
うたびにヒヤヒヤすると苦情を言っていた夫なのに、
いつの間に私の母への「一喝」に慣れてしまったのか。

ま、いいことも悪いことも、すべては生きているから
こそ。生きているうちは、まだまだ悟れないのだ!
(と言い訳。)

*きょうもお好み焼きを食べた!
22aug09

老人ホーム施設長と面接

きょうは入所申し込みをした介護付有料老人ホームの
施設長さんが、父(と父の妹)の面接に来てくださっ
た。事前に何度も説明していたので、父も心の準備は
できていたのだろう。それとも、施設長さん(&もう
一方)が女性だったせいもあるのか、とてもしっかり
と受け答えをするのでビックリ。

「自分で着替えはできますか?」と聞かれると、「だ
~れも手伝ってくれんよ」と笑いながら答え、「手伝
ってもらった方がいいですか?」と聞かれると、「そ
りゃ、そうよね~」。

「どこか身体の中で痛いところ、しんどいところ、つ
らいところとか、ないですか?」と聞かれると、しば
らく考えてから「銭がないこと!」 これにはみんな
で笑ってしまった。

さて、きょうは息子の夏期講習の最終日でもあった。
息子は初めての塾がことのほか楽しかったらしく、ま
た次も行きたいらしい。きょうは最後だからと私も教
室まで先生に挨拶に行き、ついでにそこにいらした保
護者2名と少しだけお喋り。初対面なのに、やさしい
言葉をかけてもらって嬉しかった。きょうは他人のち
ょっとしたやさしさが、いつもにも増して、じ~んと
心に染み入る気がする。

なんでだろ。

21aug09