清水の舞台で川上ミネさんコンサート

DSC03275 仕事でいろいろお世話になっている友人から、コンサートに誘われた。夜の清水寺の舞台でピアノを聴こうと。息子は彼女の家の子供たちと一緒に留守番をして、私たち夫婦は彼女と一緒に京都で美味しいカレーを食べてから、清水寺へ。

祗園辺りでものすごいゲリラ豪雨に見舞われ、どうなることかと思ったが、コンサート開始後は雨も降らず、美しい京都の夜景や山の姿、虫の音が楽しめた。その中で、弾き手の心の丈を奏でるピアノの音色が、私たちに語りかける。曲の合間のお喋りも楽しく、また途中で席替えを提案される大胆さ。言われるままに、私は清水の奥の院まで散歩しながら、ピアノを聴いた。

このところ、住民運動に忙殺されて身も心も疲れていたので、清らかな自然の音とピアノの音が身体に染み入り、心を癒してくれた。思えば、私と夫が初めてツーショット写真を撮ったのが、この場所だった。あの日、この場所に来ていなかったら、今の私たちはなかっただろう。

お陰で、私たちの原点を振り返るいい機会になった。コンサートに招いてくれた友人に感謝したい! 人気のない夜の五条坂を歩いて帰るのも、楽しかった!

*清水寺舞台ライトアップ ピアノリサイタルDSC03277

ジャックはまめ~。

先日、我が家ではルパン3世の替え歌で、「ジュバン、ジュバーン!」と歌っている話をしたが、これについては夫から以前、注意を受けた。「あれは、ルパンルパーンではなく、ルパン・ザ・サードと歌っているのだ」と。

そこから話が広がって、ほかにも私が間違って歌っているCMソングがあると指摘を受けた。時たま鼻歌で「エスエスエスエスエスカップ、エスエスエスエスエスカップ」と歌っているが、あれは「勝ちたいときにはエスカップ、エスエスエスエスエスカップ」だと。それから、「ブルブルブルブルブルベリアイアイブルベリアイ」は普通に「ブルーベリーアイ」と歌えばいいのだと。

ええ~、そんなことないよ~とCM論争になり、最終的にYouTubeで検索してみんなで確認した。確かにエスカップは夫の指摘通り。でもブルーベリーアイは、「ブルブルブルブル」と確かに早口で歌っていた。(でも私のも間違い。)

で、つい懐かしくなって、昔、大好きだった豆スナック菓子「ジャック」のCM映像を探したら、みつかった。このCMシリーズ、私は大好きだったのだが、中でもこの映像の一番最後のバージョンが大好きで、当時の職場で、「ジャックは豆、まめ~! 豆はえんどう豆、まめ~!」と振りをつけて歌っていた。

当時、私は外資系の証券会社に勤務していたのだが、その頃、出張で大阪にしばらく滞在した。大阪証券取引所に上場されている先物の取引をするためで、東京のオフィスと直通回線を結び、必要であればマイクとスピーカーで東京と話ができるようになっていた。大引け後は東京の同僚と楽しく雑談をしていたのだが、ある日、東京の同僚がいきなり、「ジャックは豆」と歌いかけた。すかさず私が、「まめ~~!」と返すと、東京の同僚が焦っている。なんとスピーカーが全開のままで、場が引けてしーんとしていた東京のオフィス中に、私の「まめ~~」の声が響き渡ったらしい。

そんな思い出もあって、今見ても、このCM、笑えるのだ。

大河ドラマ『平清盛』の王家の謎

大型台風が近づいているが、このあたりはさほど影響もなく、息子はいつも通り夕方から塾へ。途中で暴風警報が出ないだろうか、電車が不通にならないだろうかと心配したが、何事もなくいつも通りに帰宅。

暴風警報が出れば、夫は明朝の仕事が休みになるのだが、今のところ大雨警報のみ。

ところで、NHKの来年の大河ドラマ『平清盛』のHPで、「皇室」が「王家」、「天皇」が「王」と表記されていることがネットで話題になっている。皇室を貶める意図かと勘ぐる人もいるようで、NHK側の言い分(言い訳?)は、平安末期から鎌倉期にかけては、「王家」という用語が一般的に使われていたことが通説となっている、ということらしい。

私が学生の頃には、そんなことは習わなかったなぁと思い、息子の塾の教材をチェックしたが、この時代に関して「王家」なんて言葉は出てこない。もちろんNHKの説明は正しいのだろう。しかし日本史の専門家以外に、当時、「王家」という言葉が使われていたことを知っている日本人がどれだけいるのだろう? 今の日本人にとっては、「皇室」「天皇」が当たり前の呼び名であり、学校でも教わらない用語を大河ドラマで使われた日にゃ、歴史を勉強中の子供も混乱しかねない。いま現在、一般的でない用語を使うって、どうよ?・・・と、やっぱり疑念が。

広島の原爆記念日の翌日に放送されたフジテレビの番組で、出演者が「Little Boy」と書かれたTシャツを着ていたことが問題になったときも、広島県からの抗議に対し、フジテレビは「意図的に使ったわけではない」と回答したそうだ。しかし、その後、この番組の企画統括者は数年前に「はだしのゲン」の編成を担当していたことが判明。「Little Boy」が広島型原爆の通称であることを知らなかったわけはないだろう・・・と、やっぱり疑念が。

九電のやらせ番組をマスコミはさんざん非難していたけど、やらせだらけのマスコミがよく言うよ・・・と思っていたのは私だけではないと思う。九電を擁護したいのではない。似たようなことは、皆さんもやっているでしょうと言いたいだけ。実際、当地で起こっている問題について開催された先日の説明会も、まさにそうだった。あまりにひどくて、笑けてきたけど。

でもめげずに戦うのだ。

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幽霊の声ー「来 た の?」

きょうは塾もなかったのに、なかなか宿題が進まず、夜遅くまでぐだぐだしていた息子。私にも小言を言われ、帰宅した夫にも小言を言われ、ちょっと反抗的になり、逆に何もしないで居間に突っ立っているので、思わず私はこう囁いた。

来 た の?

途端に息子は激怒し、地団太を踏み、最後には泣き出してしまった。ありゃー、こりゃ、ほんとに怖がってる!

実は昨日の『す・またん』(読売テレビの朝の人気番組)で稲川淳二さんの怪談LIVEがあって、その後にいくつか心霊映像なるものが放映された。その中のひとつが、廃墟となったアパートの映像。ドアを開けると、誰もいないはずなのに、「来たの?」と女性の声が聞こえるのだ。

私はちょっとしたいたずら心でマネしてみたのだが、息子にとってはシャレにならないくらい怖かったらしく、でもそれを隠すために怒りまくっていたようだ。しかも、夜も遅い時刻で、怖くてひとりで2階に上がれなくなり、私が付き添うはめに。

ま、でもお陰で久しぶりに息子が私たちの部屋で寝ると言い出した。いやぁ、ほんとに怖かったんだなぁ。

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TVタックル

昨日は8月7日の予行演習(?)に続いて、東京・お台場ではフジテレビへの抗議デモが繰り広げられたらしいが、やっぱりネット以外のメディアは、どこも報じてないみたい。

テレビも新聞も・・・本来の役割を果たしていないよね・・・。と思いながらも、TVタックルは、たいてい見るようにしている。全国ネットで見る番組は、これくらいかな~。もともと、たけしの大ファンだったし、この番組はテロ朝としてはあり得ないテーマも取り上げてくれるから。先日も、菅総理の「市民の党」への多額の献金や、民主党と北朝鮮とのつながりについて掘り下げていた。地上波の全国ネットでこの問題を報じたのは、この番組だけではないだろうか!?

そして今夜は、民主党が成立を目指している「人権侵害救済法案」を取り上げた。この法案の危険性は、ネットではずっと前から叫ばれているけれど、地上波の全国ネットで取り上げるのは、やっぱり初めてではないだろうか!?

テロ朝の中で、TVタックルだけはたけしの番組なので治外法権なのだと聞いたことがあるが、まさにその通りなんだなぁ~。

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ブラマンジェ

きょうは仕事をして、夕方は子供の弁当を塾に届け、そのついでにデパートに行って、友人へのお祝の品を送った。ふたりの女友達が、それぞれパートナーとの新生活をスタートさせたので、何かプレゼントしたいと前から思っていたのだ。先日、このデパートをぶらついていたときに、ふと目に入ったカフェオレカップがどうしても忘れられなくて、お揃いの品をふたりにようやく送った。好みに合うといいのだけど・・・。

二組の新婚さんの朝食のテーブルに乗るカフェオレカップを想像し、妙に嬉しい気分。帰りは夫と合流し、自宅に向かって走っていたら、ちょうど目に入った焼き鳥屋さんが美味しいそうだと夫が言い出し、急遽、そこで食事をすることに。「ええ~、高くない? 飲み屋じゃないの?」と警戒した私だが、家族連れも、ひとり客もいる気楽なお店だった。学生時代、焼き鳥屋でバイトをしていた夫にとっては、焼き鳥屋さんは特別な場所らしい。なんだか、私は結婚前のデートの時みたいに、ちょっとどきどきしてしまった。焼き鳥も、もちろん美味しかった!

ところで、先日のABBAの番組では、ABBAとして最後に録音した曲、”The Day Before You Came”も流れたのだが、どうしても私の頭の中ではこの曲の違うバージョンが渦巻いていた。「えっと・・・誰だったっけ・・・この曲を歌っていたのは?」としばらく悩んでいたのだが、ようやく思い出した。ブラマンジェだ!

オリジナルのABBAの曲も大好きだけど、私の頭の中にはBlancmangeのニールの歌声がインプットされていたようだ。懐かしくなってYouTubeで検索し、初めてそのPVを見たら、なんとABBAのアグネッタが出演していたのでビックリ! これまた、嬉しい発見だった。

ABBA・・・ESQUE

昨日はママ友とケーキセットを食べてしまったので、誕生日ディナーはなし。残りものの粗食ですませた。(ほんとは夫が私からのプレッシャーを感じて、直前に近所の予約制民家レストランに電話をしたら、やっぱり予約でいっぱいだった。)

それでも、やっぱりちょっと物足りなくて、近くにオープンしたばかりのチェーンのコーヒー屋さんに夕飯後、初めて行ってみた。息子も誘ったけど、家で宿題するというので、夫とふたり。子供が成長した証拠だけど、最近はこのパターンが多くなってきた。

ところで、この間からテレビで北欧シリーズの番組をいろいろやっていて、いくつか面白そうなものを録画して、見ている。その中にABBAの番組があり、懐かしい名曲の数々を久々に聴いた。特にABBAのファンだったわけではない私だが、どの歌を聞いても思わずメロディを口ずさんでいる。意識の中に深く入り込んでいる名曲ばかりなのだなぁと改めて感心した。

今でもABBAのカバーバンドがいくつも活躍しているそうで、ABBAの名曲は全世界で聴き継がれているそうだ。番組では、有名バンドによるABBAのカバー曲なども紹介されたが、私が大好きだったErasureのカバーは紹介されなかった。彼らのAbba-esqueという作品は本当にすばらしかったのに! 私はこのプロモーションビデオを大事に大事に持っていたのだ。(今では行方不明・・・とほほ)。

NHK的に、Erasureはダメだったのかな? マツコ・デラックス並みだしな・・・と思いつつ、YouTubeで探したら、Erasure演じるABBAの姿に再会できた。嬉しい!(本物のAbbaのビデオと見比べると、面白いよ!)

目指せ、もこみち!

今年から始まった家庭科の夏休みの宿題がもうひとつ。サラダ作り~!!!

息子は最初、大好きなポテトサラダに挑戦するつもりだったが、このところお疲れモードの夫を見て、「夏バテ解消サラダ」をネット検索し、レシピをみつけてきた。お昼の残りものも入れて、ちょっとアレンジして、別のサイトで探した「和風ドレッシング」も自分で作った。ただし、レシピ通りに作ったら、ドレッシングが多すぎて、これは私が明日以降、利用できそう。

実は、朝の読売テレビの「す・またん」は毎日見ているのに、読売テレビの「ZIP」は面白くないので、いつも飛ばしていたのだが、「す・またん」で放送された虎谷アナ参加のMOCO’sキッチンを見て、第一印象で嫌いだった速水もこみちが、さわやかな好青年であることを発見! 料理のできる男子はカッコいいな~と、息子とふたりで感心、感心。おそらく、もこみち君に触発されて、息子も頑張ってくれたようだ。(まだ道のりは遠いけど・・・)ちなみに、「もこみち君、見直したよ・・・」と感動する私を、夫はヒジョーにバカにしていましたが。

サラダ、おいしかったよ!! 息子よ、目指せ、もこみち!

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小柳つかささん(記憶障害の花嫁)

最初に断っておくが、私はTBSという企業は嫌いだし(あちこちで目にした情報を信じれば・・・だけど)、『報道特集』という番組もキャスターが私の苦手な人(金平氏)になってからは一度も見たことがなかった。たまたまきょうの夕方、父の老人ホームから実家に戻って、ふとテレビをつけたら、愛らしい車椅子の女性の姿が目に入り、ついついそのまま見ていたら、それがTBSの『報道特集』だったのだ。途中からだったので、よくわからなかったのだが、これは17歳のとき、交通事故で半身麻痺記憶障害となった女性の暮らしぶりを追ったドキュメンタリーだった。

彼女は北海道在住で、現在28歳。最近、バリアフリーの家でひとり暮らしを始めたらしい。言語障害も残っているけど、ゆっくりと喋る彼女の言葉は前向きで、ユーモアがあって、そして何といっても彼女の笑顔が本当に愛らしくて、私はその、鼻にしわを寄せるチャーミングな彼女の笑顔を見たくて、ついついそのまま画面に見入ってしまったのだ。

自宅に帰るために彼女が乗ったタクシーの運転手さんが、彼女に一目惚れ(たぶん)してしまい、やがてふたりは恋人同士に。結婚を決めるも、親から反対され、強硬に(?)「できちゃった婚」の道を選んだ。妊婦となった彼女は、今まで母親等に頼っていた家事もなるべく自分でやろうと懸命にがんばる。車椅子で掃除したり、片手だけで洗濯物をハンガーにかけて干したり・・・。「奥さんになるんだから、ちゃんとがんばる。障害者だから家が汚いと言われないように、がんばる」と、本当に一生懸命に家事に取り組む彼女の姿が愛おしくて、旦那さんとなるタクシー運転手さんが彼女に惚れた気持ちがよ~くわかった。

今後のことを心配する母親にも、「前向きにいかなきゃダメよ」って、鼻にしわを寄せて笑う彼女。産婦人科の定期健診に行き、腹部エコーの写真を撮ってもらったときは、お腹の赤ちゃんがこっちを向いていることに喜び、「カメラ目線で、優秀です!」って、生まれてくる子供宛ての日記に書き綴っていた。赤ちゃんが男の子だとわかると、「男の子はお母さんに似ると、かっこよくなるんだよ・・・」とも。

結婚式も終えて、いよいよ出産・・・帝王切開で無事に健康な男の子が生まれた。そのことを聞いて喜んでいたつかささんが、突然、急性妊娠脂肪肝で意識不明に。ご主人は生まれた赤ちゃんをつかささんの胸に抱かせ、励ましの言葉をかけ続けていたが、つかささんはそのまま意識が戻ることなく28歳の生涯を終えた。

急性妊娠脂肪肝とは、数万人に一人が発症するという、かなり珍しい病気だそうだ。そこにいた誰もが、まさかこんなことになるとは予想していなかったはずだ。もちろん、つかささん自身も。私も呆気にとられ、神様はなんてひどいことをするのだと、泣いてしまった。あのチャーミングな笑顔を息子さんに見せることなく、逝ってしまうなんて。

実は、この出来事は今年の始めのこと。つかささんは1月28日に出産し、その一週間後に亡くなった。この思わぬ展開を受け、北海道テレビはこの番組をお蔵入りにしていたのだが、その後、「つかさだったら、この病気のことをみんなに知ってほしいと思ったはず」という遺族の言葉を受けて、遅ればせの放送を決めたという。

番組の最後に、つかささんのご主人と息子さんの現在の姿が映し出された。それを見て、私は号泣してしまった。生前のお母さんの笑顔を見たことのない彼女の息子さんが、彼女と同じように鼻にしわを寄せて笑ったからだ。彼女とまったく同じ笑顔。彼女が言っていたように、お母さんによく似た彼はきっとかっこいい男の子に育つだろう。

おそらく、この笑顔を見たら、残されたご主人もきっと元気に生きていける。こんなすばらしい笑顔を残していくなんて、つかささんはものすご~い大仕事を成し遂げたのだ。そう思うと泣けて泣けて仕方なくて、声をあげて、おんおん泣いてしまった。

疲れて横になっていた夫と、夏休みの宿題をしていた息子が、ビックリしていたけれど、偶然にもこの番組を見て、つかささんの笑顔を見られたことに感謝している。本当に悲しいけれど。

*これも琵琶湖。風車は動いてないみたい。
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記憶障害の花嫁 抱きしめたいー真実の物語