そういえば、80年代に南アフリカの問題を知ったのも、イギリスで”Biko”や”Free Nelson Mandela”といった曲がヒットしたからだ。その後、90年代半ばに東京で出会った中国人女性から、「日本の若者の間で流行っている歌には、深い意味がないですね。歌詞を読んでも、胸に響かない」と言われたことがある。天安門世代の彼女が中国で聞いていたロックには、おおっぴらには主張できない政治的なメッセージなどが言葉の裏に込められていたのだと。
子供にうるさいと言われながら、きょうもYouTubeでQueenを検索していたら、こんなのをみつけてしまった。
2002年にエリザベス女王戴冠50周年で、クイーンのブライアン・メイがGod Save the Queenをバッキンガム宮殿で演奏した映像だ。すご~い、こんなことやってたのね。
昔、クイーンの人気が出始めた頃、「Queen, England」の宛名のファンレターがバッキンガム宮殿に配達され、後日それがクイーンの元に届けられたという記事を読んだことがある。最初は日本でしか人気がないとか言われていたけど、その後、イギリスでも国民的人気のバンドとなった。フレディの訃報を聞いたときのことは今でも覚えている。当時、イギリス系の会社に勤務していたのだが、ロンドンと電話をしていたイギリス人スタッフが一報を聞き、大声でみんなに知らせたのだ。そのあと、そのイギリス人が立ち上がって、”We Are the Champions”を歌い始めると、ほかのイギリス人もそれに加わった。
久々に音楽で感動してしまい、きょうもYouTubeでいろいろ検索してしまった。気がつけば、年に何度も検索して見てしまうのが、Queenのフレディ・マーキュリー追悼ライヴでのジョージ・マイケルが歌う”Somebody To Love”の映像だ。曲自体もすばらしいのだが、あの日、あの場で歌われたこの曲は何度見ても心揺さぶられる。
その仕事の関係で調べ物をしていたら、この映像に遭遇。日本テレビ系列『NEWS ZERO』のテーマ曲、氷室京介の『IF YOU WANT』。画面に映し出される被災地の方々の姿を見ていたら、涙がとまらなくなった。同じ日本に暮らす者として、しっかりこの国を支えていけるよう、がんばらなくては・・・と強く思った。