せっかく日曜に休みをとったのに、夫は子供を連れて知り合いのお寺に
お手伝いに行った。私が仕事に専念できるようにとの配慮でもあったら
しい。
しかし予定より遅くなりそうだと連絡が入り、そろそろ帰路についてい
るはずの時間になっても、帰って来る気配もなく、心配と共にだんだん
いらいらしてきた。(単におなかが空いてきたせいかも知れない。)
やっとふたりが帰って来たら、嬉しいはずなのに、思わず怒鳴りちらし
てしまった。子供には「素直に!」と言ってるくせに。とはいえ、単純
な私の機嫌はすぐになおり、薪ストーブで暖をとりながらの夕食を楽し
んだ。
子供が寝たあと、夫とテレビの部屋に移動して、衛星放送を楽しんだ。
石油ファンヒーターから変な音が聞こえたので、夫が外に取り付けてあ
る灯油タンクの残量をチェックしようと窓から身を乗り出したと思った
ら、その姿は消えていた。積み上げてあった薪と共に、雪の上に転げて
いったのだ。ああ、本当にビックリした。(夫は私の声にビックリした
に違いない)。
いつもそこにいてくれる人の存在の大きさを改めて感じた一日であった。