またも悲惨な少年事件にやるせない気持ちになる。その少年が
保護された場所が、ここに越して来るまで住んでいた地区だっ
たので、ついついテレビの報道を見てしまった。
息子はきょうは隣町の保育園までみんなで遊びに行く月一度の
交流会だと、元気に出かけて行った。そして機嫌よく帰って来
たあとに、近所のお友達一家と一緒にまた機嫌よく習いものに
出かけたのだが、帰り道がいけなかった。
いつものように『ゲゲゲの鬼太郎』のビデオを借りるつもりだ
ったのに、友達が一緒に返却する予定のビデオを忘れたために、
借りることができなかったのだ。『鬼太郎』が日々の生活の中
心にあるといっても過言ではない息子にとって、そのショック
たるやすごいものだったらしい。
車の中で最初はしくしく泣き始めたのが、なかなか泣き止まな
いので、私が叱ったところ、それが火に油を注ぐことに…。疲
れもあいまって、息子は自分でも自分がコントロールできない
状況になってしまい、まったく聞き分けがない。6歳になってか
らは、だだをこねることもなくなったな~と思っていたのに…。
しまいには、「僕、死にたい」と口走った。
やっと落ち着いた頃に、友達のお母さんが、「車の中で騒いだ
ことは気にしてないし、聞き分けなかったことも怒ってないよ。
でも死ぬというのはびっくりしたよ。死ぬってどういうことか、
本当にわかってる? 来週会うときまでに、お父さんともお話
して、もう一度よく考えて、どういうことか教えてくれる?
宿題よ」と言ってくれた。
感情的になってぶちきれる寸前だった私も、彼女のお陰でその
後は冷静に息子を諭すことができた。いつも声を荒げず、大き
な心で子供たちを受け止める彼女のことは、いつも尊敬してい
たが、きょうも本当にいい勉強をさせてもらった。
いやはや、母親修行がまだまだ足りません。しかし…これから
は、子供がいるときには、テレビのニュースはつけない方がい
いのかも。
*本人は、叱られてもすぐにケロリ。全然こたえていません。