今回の帰省の第一の目的は、物置のようになっている一室を
きれいにすること。父が溜め込んだ不用品をすべて処分する
のは、大仕事だ。ゴミ処理場が近くにあるので、自分でゴミ
を持ち込むにしても、分別＆運搬作業だけでかなりの時間が
かかりそうだ。
その前に、古くて故障寸前の電話器を買い替えたり、水がと
まらなくなったトイレを修理したりと、夫は次から次へと仕
事をこなしてくれた。
で、夕方からは家族三人でおでかけ。せっかくの春休みなの
で、市民球場へ野球観戦に行くのだ。最近、ようやく野球に
興味を持ち始めた息子にとっては、もちろん初めての体験だ。
電車に乗って、お弁当を買って、球場に入って…気持ちはだ
んだん盛り上がってくる。夫がネット予約していた一塁側内
野席は、なんと二列目で、すぐそこに選手が見える！
四連敗中のカープが、阪神相手に今季初勝利を挙げるのを間
近で見られて大感激だったが、きょう私の一番の感動は前の
席に座っていた小学校前くらいの男の子だった。
カープの選手が守備につくたびに、「ボールください」とグ
ローブをつけた少年たちが集まってくるのだが（うちの夫と
息子もグローブ持参組）、私の前の男の子もカープのユニフ
ォーム姿で「ボールください」と恥ずかしそうにアピールし
ていて、彼に気づいた中東選手がボールを投げてくれたのだ
が、なんと別の男性に取られてしまったのだ。そうしたら、
その次の守備練習の後に中東選手は再びその少年にボールを
投げてくれた。今度は彼のお父さんがしっかりキャッチして
くれた。その途端、彼は嬉しさの余り、お母さんにすがりつ
いて、むせび泣きを始めた。その背中を見て、私までもらい
泣きしそうになってしまったのだ。中東選手、ありがとう！
それから、夫がかなり燃えて応援する姿を見ることができた
のも、きょうの収穫であった。また行こう、市民球場！
（今季が最後だけど。）
