息子の通う学校は全児童、わずか20人。
同じ敷地内にある保育園で恒例だった毎月の誕生会が、
小学校でも続いている。先週金曜に予定されていた息子
の誕生会は、息子が救急車で運ばれたため延期されてき
ょうとなった。
先週からずっと楽しみにしていた、誕生会。今回のメニ
ューは息子の大好きなみたらしだんごとのこと。
帰宅後に報告を聞いてみると、まず午前中に“春を探す散
歩に出かけ、よもぎを採ってきて、午後から一、二年生で
よもぎ団子を作って、校庭で桜を見ながら食べたのだとか。
「お花見もできて、楽しかった~!」と、息子は満足そうだ。
金曜日に一緒に救急車に乗ってくださった養護の先生は、
この四月に街の学校から転任されたばかり。「前の学校に
は子どもが1000人以上いて、名前も覚えられないし、毎日
目も回る忙しさで、こちらの心も知らない間にトゲトゲし
てたんですよ。でも、ここに来たら、本当に子どもらしい
子どもたちばかりで、話をしているだけで、こちらの方が
癒されてます」と帰り道に話しておられた。
それから、「ここは給食もおいしいですねぇ」とも。献立
は市内の学校はすべて同じだけど、ここでは給食センター
ではなく、校内でふたりの調理師の方が作ってくださった
給食をランチルームでみんなで食べるのだ。給食のおじさ
んが、ガラス張りの調理室から自分の作った給食を運んで
きて、子どもたちに声をかけてくださる。
それから、人数が少なすぎて、野球やサッカーの試合もで
きないのだけど、放課後になると、いろんな学年の子ども
たちが集まって、野球やサッカーの練習をする。もちろん、
男の先生も、そして給食のおじさんも駆り出される。
そして、スクールバスで帰宅すると、バス停まで近所のお
年寄りがスクールガードとしてお迎えに来てくれる。小さ
くても、学校の存在は地域にとって大きい。みんなが守っ
てくださっているのだと、ありがたく思う。
きょうは、裏のおばちゃんが「こごみ」を持って待ってい
てくれた。