私の母は一男五女の六人兄弟の末っ子で、いまも存命なのは
次女と三女と、五女である母の三人だけ。末っ子の母がすで
に77歳なので、次女と三女はとうに80歳を超えた高齢である。
近年はそれぞれに体調を崩したり、互いに離れて暮らしてい
るため、以前のように頻繁に連絡できないらしい。
母は五人の姉妹の中では、温厚な性格であったらしい。上の
姉妹たちが互いにいがみあっても、母はそれぞれの言い分を
黙って聞いてあげるタイプだった。
さて、遠方に暮らす三女が、この間から次女に電話をしても
誰も出て来ないと心配して、母に電話をしてきたらしい。そ
こで母が次女に電話をしてみると、本人が出てきて、しばら
く入院していたと話したという。いまは退院して自宅にいる
ので心配はないと、母は電話を切って、すぐに三女に知らせ
たという。
その知らせを聞いて、三女はその日の夕方、次女に電話をし
たのだが、電話口に出てきて当の次女は三女の呼びかけに対
して「はあ? 誰?」とまったく耳が聞こえてない様子。何
を話しても、まったく通じなかったと憤慨して、またも母に
電話をしてきたという。
さて、一日の中で、耳が聞こえたり、聞こえなかったりする
のだろうか!? 昔から仲が悪かった次女と三女のこと、も
しかして耳が聞こえないふりをしていたのでは!?と勘ぐっ
てしまう私であった。
だとしたら、意地悪するだけの元気があるのだから、りっぱ
なものだ。
きょうは今から、近所のお宅までネットの署名と水道の話し
合いに行く予定。早く切り上げられるかな?