イギリスの懐かしい友人から、クリスマスカードが
届いた。私が京都に引っ越したばかりの頃、友人に
頼まれて、京都に来た彼女の通訳係としてお供をし
たのだ。当時、関東で英語教師をしていた彼女は、
お坊さんの生活を体験したいと、比叡山のお堂に一
泊することになったのだ。
何も知らずについて行った私だが、彼女とふたり、
作務衣を渡され、阿闍梨さんのお話を聞いたりして、
訳もわからないまま、今までにない貴重な体験をさ
せてもらった。仏教のことなど何も知らない彼女が
いろいろな疑問を投げかけるのをいいことに、私も
普段なら訊けない基本的なことまで教えていただい
た。しかも、山の自然と、山からの眺めと、すがす
がしい空気と、何もかもが新鮮だった。
もう何年も前に帰国した彼女から、クリスマスカー
ドが届くたびに、あのときの思い出が鮮明に蘇る。
さて、夕方には同窓会がきっかけで知り合った1期
生の大先輩から℡があった。昨日のテレビでここの
中学の様子をご覧になったらしい。せっかく近隣地
区に住んでいるのだからと、明日の息子の合唱団の
練習の待ち時間に会えることとなった。なんという
グッドタイミング!
縁とは不思議なものだ。
*イギリスから届いたサンタさん。