息子は帰省すると、まず家から出ない。ばあちゃんのおにぎり
を食べ、あとはひたすらばあちゃんの横でゲームと本とテレビ
に没頭する。一緒に出かけようと誘っても、「行かない」。
何か欲しいものはないかと聞いても、「ない」とそっけない。
そんなわけで、帰省中は私と夫のふたりでおでかけすることが
多い。昼はショッピングセンター、夜も近くのスーパーへと。
私がマッサージしてもらう間、夫は本屋を探索するというのが
いつものパターンになりつつある。
さてきょうは年末ということで、親に頼まれた買い物も兼ねて
夜のスーパーに出かけた。選択肢はいろいろあるが、私は大手
ではなく、敢えて地元のスーパーへ。私の大好きな保命酒粕を
売っている唯一の店だからだ。
で、夫とふたりでレジに並び、私はたまった小銭を使おうと一
円玉を9枚ほど準備して待ち構えていたのだが、合計額の下2桁
は30円。うっそ~! 財布の中には10円玉が2枚だけ。うひょ、
足りない!
そんな私の行動の一部始終を見ていた夫が、「とほほだな~」
とひと言。すると、レジのお姉さんも思わずぷっと吹き出した。
私も思わず笑ってしまい、結局、お札を出しておつりをもらう
はめに。
年末の帳尻合わせ、なかなかうまくいきません。