晴れの日が続いて、雪も少しは減ったけれど、根雪がすべて
とけるのはいつのことだろう?
この集落のわずか20軒ばかりの家を見ても、人の暮らしてい
る家は屋根の雪も早く落ちるし、家の周りも雪かきがしてあ
るが、空家は雪が積もったまま。限界集落の悲しい姿である。
私たちが引っ越してきた頃には元気だったお年寄りも、ひと
り、またひとりと亡くなったり、入院されたりで、ここから
去って行かれた。亡くなった方3人、入院された方3人、街の
息子さんの家へ引っ越された方1人。わずか四年余りで、これ
だけの人が減ったのだ。それから、夏の間だけ、こちらで過
ごしておられた老夫婦も、おととしの夏から姿を見なくなった。
こんなに雪が降る冬を思えば、高齢者だけの世帯でここに暮
らすのは大変なことだと思う。これから先、どうなっていく
のかな~。
*去年、ひとり暮らしのおじいさんが入院して空家となった
家の前には、まだこんなに雪が!