朝、いつも通り息子とバス停に向ったら、近所のおばちゃんが
原っぱでツクシを採っていた。家族は山菜には見向きもしない
が、私は春の山菜を食べるようになって健康になったのだ、と
おばちゃんは言う。そして、うちの庭に生えているノカンゾウ
を採らせてくれと頼まれた。
夏になるとオレンジ色の花を咲かせるノカンゾウ、若芽を食べ
るといいのだそうだ。私も何年か前に味噌和えにしていただい
たことがある。で、おばちゃんと庭でノカンゾウを採っていた
ら、裏のおばちゃんも出て来て、うちの裏庭の原木にシイタケ
ができているから早く採れという。数日前までは殆ど何もなか
ったような気がするのだが、あっという間に鈴なりのシイタケ。
(って大げさ!?)
昼間はサイレンの音が何度も聞こえ、何事だろうと思っていた
ら、帰宅した息子がパトカーや救急車や消防車が学校に来たの
だと言う。よく訊いてみたら、近くの山で救助された遭難者が
骨折していたため、一時的に学校で休んでいたらしい。まだほ
かにも遭難者がいるらしく、さっきもヘリコプターの音が聞こ
えていた。
静かな田舎の山の中でも、けっこういろんなことがあるのだ。
*庭のノカンゾウと収穫したシイタケ。