朝も夜も講演会

今朝はPTAの部会の関係で、近隣地区まで講演会を聞きに行った。
同じ部会のママ友とふたりで参加し、ついでにランチをして帰ろ
うという計画。息子も父親とふたりで休日の朝をまったりと過ご
せる!と、この日を心待ちにしていたらしい。

んで、きょうも湖畔でランチ。んで、きょうも喋くり倒した。地
域の情報をお互いに交換したり、問題点を話し合ったり…。実は
結構深刻な話題ばかり。でも、そろそろ今まで積み重なってきた
問題がすべて暴露され、膿を出しきらないといけない時期なのか
もね…という結論に。なんだか年々、自然のサイクルが早くなっ
て、変化のスピードが増している気がするね…と、山の中で暮ら
す実感を語り合った。

そして夕方から、今度は別の近隣地区まで別の講演会を聞きに行
った。別のママ友から誘われていたのだが、彼女は仕事が忙しく
なったので、私がひとりで参加。講演のテーマは『限界集落』。

義務として参加した朝の講演会は、なんとなくきれい事だけを並
べた、うわべだけの偽善的なイベントだったが、夜の講演会はテ
ーマがテーマだけに非常に現実的で、実践的で感銘を受けた。

限界集落が増加することで失われるものは、1)伝統芸能や文化、
2)日本人の感性や叙情性の源である原風景、3)そして健全な山。
山が荒廃することで、川や海の環境も悪化する。

「山、川、海」は一体であり、総体として考えなくてはいけない。
上流の問題は下流の都市部の問題でもある。今後は川の全流域を
共同管理すべきで、国民総意の下、山村を守る時機である。国の
交付金も、人口だけで割り当てるのではなく、山の面積から算出
した環境保全寄与率も考慮して、人の住んでいない山にも税金を
投入すべき。

しかし、もっとも大切なのは、住民が自らの地域の問題点を考え、
自分たちの手で政策の企画、立案をして行政に提起すること。
地方分権の真の担い手である住民が、自分たちが考えた政策にも
っとも近いマニフェストを提示した政治家を選挙で選んでいくし
かないのだ。

とまあ、こういう内容の講演会だった。深く深く納得、共感した。
しかも最後の、「女性がカギですよ。男はダメ。屁理屈をこねる
だけだから。女性は感覚的にこれだ!と思ったら、すぐに動いて
くれますから。女性がいきいきしている地域は、活性化します」
という言葉を聞いて、さらに納得。ほんと、この過疎地で私がこ
のところずっと思っていたことなのだ。さすが、フィールドワー
クを何十年も続けてこられた先生の言葉だ。

希望と勇気をもらって、夜更けの限界集落をひとりドライヴして
帰って来た。

28jun08
*京都の友人が、今朝テレビに出ていました。『週末の探検家

“朝も夜も講演会” への2件の返信

  1. ほんとほんと。
    男って格好にばかりこだわって、役にたたないっすよ。
    ”所詮、狩か戦争のために存在するんだわっ”なんて過激な独断思想に走りそうな今日この頃です。

  2. ほんと、そうですねぇ。
    今回の地域の問題で、女性が動かない
    と何も変わらない!って、痛感してます。もちろん、理解してサポートして
    くれる男性もいるんですが、リーダー
    シップを発揮してくれる人って、なか
    なかいないですよね。ま、総理大臣か
    らしてああですから期待する方が間違
    ってるか!?

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