シルバーウィークの間に、父の妹にあたる91歳の叔母も
父と同じ老人ホームに入所した。ところが、お試し期間
の一週間が過ぎて、叔母はもとのショートステイ施設に
戻ることになったと従姉からメールがきた。いったい何
があったのか。親戚といっても、よその家の事情までは
わからない。
ひとりっこの私と違い、従姉は4人兄弟なのに、叔母の
介護については彼女がひとりで仕切っている。というよ
り、彼女がひとりで囲っているというべきか。彼女だけ
の母親ではないのだし、本人や周囲の人たちの意見も尊
重しているのだろうかと、この夏もそばで見ていて不安
になった。
なんだか、それぞれみんな核心部分に触れないように、
見たくない現実は見ないようにして過ごしているように
感じたから。
何事もはっきりさせたいタイプの私は、そういうのがダ
メなので、他人事ながら従姉にも言ってみたけれど、聞
きたくないことは「聞かなかったこと」にされたみたい。
月曜に会えなかった友人も、「真剣に考えたら、生きて
いられないような事実は、記憶に残さないで生きてきた」
というようなことを言っていた。先週会った別の友人も、
「昔から長く生きなくていいと思ってたから」と言って
いた。
単純な私は、「ええ~、そんなこと思って生きてたの~?」
と驚くばかり。生きるとか死ぬとかって、自分で考えて決
めることじゃないんじゃない? 動物や植物と同じで、い
いんじゃない? ただ、生き方や死に方は選べるから、そ
のためには現実をまっすぐに見なくちゃいけないのでは…
と思う。
彼女たちにどんな辛い思いや苦悩があったのかわからない
から勝手なことは言えないのだけど。
そういう人って、確かにいますね。
私の母もそういうタイプです。
私はダメだー。
現実を見つめずにいられない。
ほじくり出してでも。
私も問題があることがわかったら、できるだけ早く解決したいので、現実逃避は嫌なタイプです。
びんぼっちゃんさんの生き方、すっごく好きです!!