長らく抵抗してきた私も、今ではスマホでLINEを使っている。とはいえ、登録している友達の数も少なめ。夫との業務連絡や、近所の友人・知人との連絡に役立っているし、遠方の友人とのたまの近況報告も今ではLINEで済む。写真もすぐに見せられるし、確かに便利。
ネット記事などを見ると、私のような世代と若い人たちではLINEの使い方が違うらしいのだが、私はそもそもLINEを使いまくっているわけでもないので、いったいどういう使い方がメジャーなのか、良しとされているのか、いまだにわからないまま。
LINEの友達登録はしているものの、殆ど連絡をすることのない、わりと近所の知り合いがいる。以前は親しくしていた時期もあったのだが、我が家が引越した頃から疎遠になった。物理的な距離と同時に、心理的な距離もできてしまったのだ。まあ、そこに至るには、長年の間に小さなことがいろいろ積み重なっているのだが。とはいえ、諍いがあったわけでもなく、単に疎遠になっただけ。用事があるときは、あちらからも普通にLINEでメッセージが届いていた。
前にホスピスで亡くなった友人の話を書いたが、彼女が昔、遊びに来てくれたとき、この知り合いのお店を紹介したら、とても気に入って、その後、ご主人とも再訪。彼女が亡くなったあと、ご主人がこの旅行を思い出し、つい先日、息子さんとふたりで同じルートを辿り、私たちにも会いに来て下さった。事前に知り合いのお店にも行くつもりだと聞いていたので、私はそのことをLINEで知り合いに知らせた。もちろん、友人が亡くなったことも伝えて。
すぐに返信はきたが、『了解しました!』のスタンプのみ。
用件としては、確かにそれで済む話だけど、それってどうよ!?
なんともいえない寂しい気持ちに襲われた私です…。
by 鳩胸厚子