91年11月24日に亡くなったクイーンのフレディ・マーキュリー。4年前から
始まった京都での追悼ライヴに、今年もまた足を運んだ。前の家の町内会で
知り合った友人に誘ってもらったのがきっかけだった。出産後初めてのライ
ヴ体験に感動し、その後は年に一度だけの子供を置いての夜のお出かけとし
て夫に協力してもらっている。
会場は友人が経営するライヴハウス。この日は全国から大勢のクイーンファ
ンが集まって、さながら中年学芸会の様相が繰り広げられる。が、演奏レベ
ルもなかなか高く、毎回クイーンの楽曲のすばらしさを認識するのだ。
今年は四年ぶり(?)に再会した中高時代の友人と一緒に出かけ、なおのこ
と懐かしさがこみあげた。なにしろ彼女は学年一のクイーンファンだった。
中学時代に彼女が貸してくれた『オペラ座の夜』のLPを聴いたときの衝撃と
感動はいまだに忘れられない。私はイギリスの別のアイドルバンドのファン
であったが、以来、音楽的にはクイーンにひそかに傾倒していた。
今でもクイーンの音楽に飽きることはない。残念ながらアイドルバンドの音
楽には個人的な思い出はつまっていても、それ以外の感慨はない。が、クイ
ーンの音楽はいつの時代の人も感動を共有できる普遍的な魅力がある。
そんな稀有なバンドと同時代を過ごせたことをありがたく思う。田舎の高校
生だった私が唯一、生でクイーンを見た79年5月の山口県立体育館(なんと
マイナーな場所!)でのライヴは一生の思い出だ。クイーンの歌詞が難解で
なければ、あの頃の私は一生懸命、英語を勉強をしなかっただろう。いろん
な意味で、感謝!
*ライヴの模様と、先日、クイーンのメンバーも食べたというクイーン饅頭。