来春から予防接種の制度が変わるというので、その前にすませておこうと
小児科を探した。ここに引っ越してきて二年以上になるが、幸い誰ひとり
として病気になってお医者さんにかかったことがない。（ケガや虫さされ
はあったけど）。
近くの街でよく見かける小児科に電話で予約を入れたときから、その対応
にちょっと疑問を感じてはいたのだが、行ってみたら待合室はぎゅうぎゅ
う詰め。流行っているのはいいことなのかもと思いつつ、「○○でインフ
ルエンザが発生し、子供が死亡しました。予防接種を受けましょう」と不
安をあおるような張り紙がいっぱいしてある。
中に入ったら、太めの中年男性が「あ、お母さん、ついでにこの予防接種
も受けたらどうや。きょう、まとめていっぺんにやったるさかい」。「一
度にやってもいいんですか？」と訊いたら、「一度になんでもやってええ
よ。インフルエンザの予防接種もどう？」ときた。
スーパーの安売りじゃないんだから、まとめてどう？と訊かれても。
病気をもらいそうな気がして、狭くて込み合ったクリニックから急いで外
に出たら、ものすごい音。見ると電線に数え切れないほどの鳥が止まって
いた。鳥インフルエンザもこわいなぁ。
＊なにかと思ったら、電線に鳥が止まっているのです。
