おっさんずラブ(私の職場編2)

おっさんずラブ』、最終回、見ました。やっぱりね、という終わり方でしたが、こういう終わりじゃないと納得できないよね、きっと。

最終回でおっさん(部長)が春田の上海転勤についていこうとしていたけれど、実は私のかつての職場でも同じようなことがありました。先日、ブログに書いた最初の職場ではなく、その後の転職先でのこと。ここも外資系だったので、トップはたいてい英語圏の外国人。私が転職した頃、新たなトップが日本に赴任してきたのですが、彼には男性パートナーがいたのです。母国では妻も幼い息子もいたのに、カミングアウトして離婚。東京赴任に際しては、新たな男性パートナーにフライトアテンダントの仕事を休職してもらい、息子さんと3人で来日したと聞きました。ということは、男3人で暮らしていたのか!?

ちなみに、男性パートナーは職場の日本人スタッフのための英語教師として雇われているという話でしたが、実際に英語レッスンをしている気配はなかったような…。「お昼になると、ふたりで向かい合ってサンドイッチとか食べていて、目のやり場に困るわ~」と、ガラス張りのオフィスで働く秘書の方がこぼしておられました。

バブリーな時代の外資系企業だったので、年末には東京湾クルーズをしながらの船上パーティが開かれ、我らがボスは「来年も一緒にがんばりましょう!」と挨拶してシャンペンで乾杯をしたのですが、その後、彼が日本に戻ってくることはありませんでした。年明け早々、会社を辞めたと聞いてびっくり。母国では、別れた妻と子供の親権を争って裁判をしているという話だったので、いろいろと事情があったのでしょうが。

そうそう、最初の丸の内の職場のイギリス人幹部にも、「おっさんずラブ」の人はいたそうです。昔、私が見ていたNHK教育の英会話番組に出ていたイギリス人もそのひとり。そもそもはその会社の東京支店に転勤になったために来日し、日本を気に入ったので、その後、会社を辞めて日本に残ったのだとか。私が働いていた時も、たまにその人がオフィスに姿を見せることがあり、「あ、テレビで見ていた、あの人だ!」と懐かしかったのですが、歩く姿がまさに「オネエ」そのものでびっくり。テレビでは座ってお話するだけだから、わからなかったのでした。

それから、イギリスの本社からやってきたお偉いさんも「おっさんずラブ」でした。当時80代くらいのご高齢で、帝国ホテルから丸の内のオフィスまでリムジンで乗り付けて、そばには若い金髪の美青年が付き人として寄り添っていました。英国映画『アナザーカントリー』を見てコリン・ファースのファンになった私は、パブリックスクール後の「おっさんずラブ」の世界を垣間見た気分でした。

意外と多い「おっさんずラブ」。海外では特に、よくあることなのかも知れません。

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