昼間、突然、サイレンが響き渡った。消防車と救急車か。
火事の場合は、電話連絡網で地元の消防団員が召集され
るはずだが、うちの夫が入団してから、幸い一度も呼び
出されたことはない。
なので、消防車と救急車のサイレンが聞こえたら、ほぼ
交通事故か山の遭難。つまり地元民は直接関係ない。行
楽シーズン中は、ときたまサイレンが鳴り響くのだが、
それにしてもきょうはものすごい台数で、しばらく時間
が経過した後も、またサイレンが鳴り響き、とうとうヘ
リの音まで聞こえた。
これは明らかに、山の事故だ。夕方、裏のおばちゃんを
乗せて地元の歯科診療所に行った時も、待合室でみんな
噂していた。
先日、新聞にここが沢登りのスポットと紹介されていた
が、「初心者でも危険はない」というような一文があり、
驚いた。毎年、何人もの人が事故に遭い、死人も出てい
るというのに…。
長年、ここに暮らす人は山や自然の怖さを知っている。
地元民が山に入らないような日でも、都会からの行楽客
は入っていく…と、お年寄りは嘆いていた。
今年はマムシが多いから、草むらに入らないようにと、
息子にも言い聞かせてくれた。お年寄りは、ありがたい。
＊うちのオレガノが花盛り。
