びわ湖畔に暮らす翻訳家の物語
私が勝手に「日本の地中海」と呼ぶ瀬戸内海に別れを
告げ、遠い山の中の自宅へと向った。
毎度のことではあるが、今回も両親の衰えを実感し、
老いや死についていろいろと考えさせられた。おとと
い会った同級生からも、別の同級生のお母様が年末に
亡くなられた話を聞いたところ。
実家の片付けをしながら、私自身のこれからの生き方
についても、考えざるを得なかった。
さて、地元の友人から「雪がすごいことになってるよ」
とメールをもらい、こんな温暖な地域から雪の中に帰
るのが気が重くなっていた。しかし日中、気温が上が
ったせいか、到着してみると道路の雪はとけていて、
思ったほど悲惨な状態ではなくて一安心。とはいえ、
かなりの雪かきが必要な状況。
ああ、また別の現実が～！
＊さようなら、瀬戸内海！
昨秋、またも瀬戸内海の島を結ぶ新しい橋が完成したそうで、
きょうの午後から夫とドライブに出かけた。下蒲刈島から上
蒲刈島へ、そこから豊島へ、さらに大崎下島まで。目的地は
大長地区と御手洗地区。
大長と言えばミカンやレモンが有名で、「大長レモンで作っ
たはちみつレモン」は私の大好きな地元産品なのだ。
それから御手洗は、江戸時代の面影を留める古い街並みが残
る地区。日本最古の時計店と言われる「新光時計」もすぐに
みつかった。
出かけるときはぽかぽか暖かかったのに、到着して歩き始め
ると、空が曇って寒くなってきた。しかも田舎の観光スポッ
トゆえにお店がない。お腹がすいて、たまらない！
結局、帰り道に無人のみかん販売所でみかんを買って、空腹
をしのいだのだが、奥からおばちゃんが出てきて、おまけに
レモンを持たせてくれた。
台所の片付けは必要なグッズがすべて揃わず、まだ完璧とは
言えないが、まあこれでよしとしよう。
夫と息子は近くの広場まで野球をしに出かけた。雪がなくて
暖かい場所ならではのこと。毎日のように晴れているものな
ぁ。
午後は急遽、いつものショッピングセンターで同級生と会う
ことになった。去年はいろんなことがあった友人だが、いま
こうやって落ち着いて新年を迎えている。りっぱだなぁ、よ
かったなぁと思いながら、とりとめのないお喋りをしていた
ら、なんと、彼女は今年から里親になることを決めたという。
「子どもがいないとわがままになるのよ」という彼女の言葉
に、「子どもがいても、わがままかも…」と我が身を振り返
って反省。子育ても、介護も、本当に大変な仕事だよねと語
り合い、また春に会えることを祈りながら別れを告げた。
友人の新たな抱負を聞いて、私もなんだか勇気がわいてきた。
新しいことにも、どんどん挑戦していかねば！
＊きょうのショッピングセンターは大賑わい！
台所掃除は、元日の午前１時半頃まで続いた。
ふたりで作業したお陰で、結構楽しくがんばれた。
逆にひとりだったら、むかついてしまったかも。
去年のお正月も、夫を初詣に誘ったら断られたが、
今年も同じく。人が多いところに出かけると、ア
クシデントなどに見舞われる可能性が高い、わざ
わざこんなときに行く必要はない…と。
ま、私もすっかり人ごみがダメな人間になってし
まったので、それもそうかな～と納得。でもせっ
かくなので、またもショッピングセンターに行っ
て（思ったほど混んでなかったぞ！）、ちょっと
ドライブ。
潜水艦の前で記念撮影して帰って来た。一般人が
こんな風に潜水艦を見られる場所は、日本でここ
だけらしい。
ゴミ処理場が閉まった後も、ゴミはどんどん出てくる
ので、次回、処分できるように納戸に移動。長年の間
に開かずの扉となっているデッドスペースがいくつも
あって、途方に暮れていたが、ここまできたらやるし
かない！ しかし…棚の奥からマムシの焼酎浸けの一
升瓶が出てきたときは驚いた！ これはもしかして私
が子どもの頃のものではあるまいか！？
これまで実家に帰省しても、ほぼ毎日のようにヘルパ
ーさんがいらして台所仕事をしてくださっていたので、
私が大々的な掃除をすることはなかったのだが、今回
は年末年始で外部の方がいらっしゃらないので、まと
まった掃除ができる。しかし、これほど大変な作業に
なろうとは…。
ずぼらな母の性格はよくわかっているつもりだったが、
この家に引っ越して20年の間に、たくさんのものがた
まっていたのだ。ここ何年かの帰省の際に、毎回少し
ずつ片付けていたのだが、数日間でできることは知れ
ている。
自分の生活態度も含め、いろいろ考えさせられる年末
です。きょうは12時回っても、まだまだ掃除をしてい
そう。夫との共同作業で、ふたりともだんだん掃除に
燃えてきました！
＊そして、きょうも行ったショッピングセンター！
昨晩の掃除疲れで寝坊したので、ブランチしようと外に
出たら、近所のゴミ処理場へ向う道がけっこう混みあっ
ている。もしや…と思ったら、ゴミ処理場は年内はきょ
うまで開いていると判明！
そうとわかったら、さっさと食事をして家に帰り、実家
のゴミの大量処分。私がゴミを選び出し、夫が運搬。こ
れまで処分したくてたまらなかった台所の奥の食器など
を大量に放出した。何年も前の地震の際に、処分しきれ
ていなかったものが戸棚の奥で大量に眠っていたのだ。
おかげで、実家の大掃除はますます本格的なものとなり、
私はきょうも眠れなくなった。いつまで続く、大掃除!?
＊それでも気分転換を兼ねて、きょうも近くのショッピ
ングセンターに買い物に行く！
今回は実家の高速ネットでがんがん仕事を進めようと、
仕事道具を一式持ち帰ったものの、やはり年末だし、
新しい冷蔵庫もきたから、ちょっとは実家の掃除をし
ようかなと思ったのが運のつき。
やり始めると、なんだか延々と続きそうなのである。
もともとずぼらな性格の母が、身体を壊して家事がで
きなくなってから、もう二十年近く。ここ何年も、ヘ
ルパーさんたちに日々の家事をお願いしているのだが、
細かいところの掃除までは行き届かない。
自分の家の掃除もまともにやっていない私にこんなこ
と言う資格はないのだが、人の家の汚れはやけに目に
つく。せめて台所くらいはきちんとしておこう…と、
ちょっとやり始めたのがいけなかった。
一方、夫はトイレとお風呂の掃除を自発的にやってく
れたらしい。お陰でピカピカ！
きょうのところはここまでにして、さて、テレビでも
見ようと中断したのだが、果たしてこの作業、年内に
終わるだろうか！？
＊帰省すると連日のように通うショッピングセンター
の前は桟橋。
無事、夜警を終えて夫は早朝に帰宅。
荷物を準備して、近所の方々にご挨拶して、
いざ広島へ！
雪に埋もれた山の集落から峠を下りた辺り
までは多少の雪は残っていたが、幹線道路
に出ると雪なんて跡形もなく、高速に入る
と晴れてぽかぽか…。あの山の中だけが別
世界だったようだ。
夕方近くに実家に到着すると、母から開口
一番「今朝、冷蔵庫が壊れた！」と告げら
れた。前回の夏の帰省の時から、「冷蔵庫
がおかしいから、早めに買い替えたら？」
とあれだけ私が言ってたのに…。
よりによって、今回はうちの残りものの食
べ物をクーラーボックスにたくさん詰めて
持ち帰ったというのに！
脱力したまま、街中のショッピングセンタ
ーに直行し、マッサージをしてもらった。
ああ、少し回復！
＊しばしの間、雪の世界とはお別れ。
この冬はまだ本格的に寒くないなぁと思っていたが、
今朝起きるとご覧の通り。初雪が積もっていた。息
子は大喜びですぐに外に出て遊び始めた。
私も嬉しげに写メールを送ったりしていたのだが、
雪は延々と降り続ける。今年最後のコリをほぐすた
め、午後から来てもらうことになっていた整体師さ
んや、宅配のお兄さんから次々と電話が入った。
「峠のトンネルの前で車がたまってて、進めないの
で引き返します」と。除雪が追いつかず、チェーン
をつけた車も何台かはまっていたらしい。
結局、街に出かける予定もキャンセルして、一日家
にこもることに。後回しにしていた家回りの掃除も
これで回避！ 代わりに台所の掃除に精を出した。
大雪警報も出たようだし、雪はいつまで続くやら。
