母を見舞うと、しっかりする父

昨日、仕事を終えて夫は夜、広島まで戻ってきた。
きょうは三人で老人ホームに行き、母の病院に行こう
と父を誘うと、やっとOKしてくれた。「夕飯までには
帰って来んといかんのんよ。ここの人に言うていかん
と…」と、しっかりしている。

病院へ向かう車中でも、「今、どこを通りよる?」と
前よりもずっとしっかりした口調。(夏休みに母の病
院に行ったときは、車中でいきなり「政権交代」と言
うのでビックリしたが、道端の民主党のポスターを読
んでいたことが判明。意外と目がいいことに驚いた!)

病院に着いてからも、しっかり歩いて、しばらく母と
話をしたら、「では、そろそろ行きましょう」と、い
い頃合で自ら立ち上がった。休日のため、病院の1階
は消灯され、裏口しか開いておらず、大きな階段を何
段かおりて、でこぼこのアスファルト道を歩くことに
なったのだが、「病院がこんなことじゃぁ、いかんの
う」と言いながら、すたすたと歩く。

ホームに帰ると、自らトイレに立ち、介助に来てくれ
たスタッフの方に、「お出かけ、どうでした?」と聞
かれると、「病院には入りとうないの~」とひと言。
スタッフの方によれば、最近はひとりでトイレをすま
せていることも多く、前よりも元気になった気配。

病院に入りたくない一心で(?)、さらに健康維持に
努めそうな父の様子に感心した。私が生まれる頃まで、
結核療養院で長い期間を過ごした父だが、その後は一
度も入院したことがない。一貫した生活習慣を頑固な
までに続けてきたせいなのだろうか。その頑固さは、
見習いたいものだ。

*病院からの帰り道、夫が裏道を走っていたら、
 「さっきの道と違う!」と父に指摘された。ちゃん
 と外を観察していたのだ。
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これも血筋?(頑固な祖父と孫)

うちの息子は頑固な上にひねくれていて、その上、
食事の好みやこだわりなど、まさに私の父によく
似ている…と、夫と私でよく話すことがある。

昨日も、息子はいきなり「お母さん、パンツがき
つい」と言うのだ。「え? 我慢できないくらい?
きついパンツしか持って来なかったの? 家にい
っぱいあるから、こっちで新しいの買わなくても
いいでしょ?」と言うと、困ったような、納得で
きないような顔をする。「え、どういうこと?」
とさらに問い詰めると…荷物にパンツを入れ忘れ
ていたのだ。じゃあ、パンツを持ってくるのを忘
れたと言えばいいのに、叱られると思ったのか?
「素直に言えばいいのに。そんな変な言い訳した
ら、余計な怒りを買うぞ!」と言うと、「だって
きついのは本当だもん」と譲らない。うう~、も
う~っ!

それで昨日は仕方なく、息子のパンツを買いに行
った。

で、きょうは父を久しぶりに母のところに連れて
行こうと思ったのだが、「わしはこの部屋から離
れるわけにはいかん」の一点張り。「明日かあさ
って、お母さんのところに行こうね」と、昨日誘
っておいたのに。すっかり老人ホームに慣れたの
はいいが、今度は「自分の部屋」を離れると、部
屋を勝手に変えられたり、モノを盗られてしまう
のでは?という思いに捕らわれているようだ。こ
こが自分の居場所だと確信していることはよかっ
たのだが。

結局、30分ほど説得したが頑として訊かないので、
きょうは息子とふたりで母の病院へ。父が来ると
思っていた母は、ちょっとがっかりした様子だっ
た。明日、もう一度トライしようっと。

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祖父と祖母、邪念と欲(?)

夫は運動会でテキトーに手を抜いていたらしく、
たいして疲れていないからと昨晩はずっと運転
してくれた。ようやく実家に着いたのは深夜1時
すぎ。
きょうは早速、父と母の顔を見て、夫は夕方の新
幹線に乗って帰って行った。ご苦労さまです。

父は老人ホームの生活にすっかり慣れていた。訪
ねたときはクイズ大会の最中で、父は最後列で熟
睡。(そう、昔からそういう人なのだ。なんば花
月の最前列で居眠りして、いくよ・くるよに叱ら
れたことも!)目が覚めて私たちに気づくと、
「ああ、お世話になります。無理しんさんな。は
よう○○さん(母の名前)のところに行ってやって
くれ」。

で、母のところに行くと、母はもう待ってました
とばかりに息子に声をかける。そのすがりつくよ
うな視線や、何度も呼びかける声が、息子はうざ
くてたまらない様子。

孫を生きがいにしている母の様子に、私もなんとも
いえない冷めた気持ちになる。大好きで、尊敬して
いた母だけど、誰のためでもない、自分のために生
きて欲しい…などと、思ったりして。父のように、
淡々と生きることは難しいのだろうな~。

あとで息子がこう総括した。「じいちゃんは邪念
がないけど、ばあちゃんは欲深いね。」

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好天の運動会で気分も好転

こともあろうか、夫は21日に当番の仕事が当たっている。
連休の真ん中。もうちょっとどっちかにズレてくれていれ
ば…。で、別の日と交代してくれる人がいないかと探した
けれど時間切れ。

いつもは途中で必ず雨が降る山の中の運動会も、今年は朝
から好天に恵まれ、予定通りのスケジュールなのに。いろ
いろ夫とモメた結果、きょうの夜、三人で車で広島に向か
い、夫は当番仕事のために新幹線で一泊二日で戻ってくる
ことになった。

昨晩から憂鬱な気分の私は、運動会の競技に駆り出される
のが嫌で嫌で、今年は初めて遅刻した。朝一番に息子と夫
を送り出し、私は家事や帰省の準備をしてお昼前にお弁当
を持って学校へ。午前中の樽ころがしだけは、絶対に出た
くなかったのだ。(ママ友から「まだ来ないの~?」と電
話が入ったが。)

気を取り直して、学校まで歩き、テントの席に座ったと思
ったら、「○○さんが見当たらないので、代わりに出てくだ
さい」といきなり召集係から声をかけられた。夫もすでに
整列している。召集係は、うちの裏の家のお兄さん。断る
わけにはいくまい。

ああ~。まずはハードな「つなとり」。その後、さらに
ハードな「つなひき」など、ほぼすべての一般競技に駆り
出され、体はぼろぼろ。夫も私もすり傷があちこちに!

この年になっても、まだここではバリバリの若手なので、
競技に召集されれば断るわけにもいかず、しかも、みんな
が見ている中で不真面目にやるわけにもいかず、とにかく
全力で一生懸命やって、へとへとに・・・。ま、これで地
域の方々との絆も深まるのかも知れないが。

鬱々としていた気分も、いつの間にか晴れていたけど、で
も体中がすでに痛い! もう無理はきかない年なのだ。し
かも今から渋滞気味の高速道路を走って広島に帰るのに。

あと何年、この運動会を経験しないといけないのかしら。

*小中合同リレーを見ていたら、涙が出てきた。選手全員、
 子供の頃から知っているから、どの子を見てもハラハラ
 どきどき!
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インフルエンザ警戒中

きょうの午後は別のママ友が遊びに来ることになって
いたが、子どもさんが風邪で早退したため中止となっ
た。すわ新型インフルエンザかと思いきや、検査は陰
性。

隣の小学校は学年閉鎖になったと聞くが、まだウィル
スは峠を越えてないらしい。

学校の下校バスのお迎えに来てくれたおばちゃんから、
「昨日、○○さんが来とったな」と話しかけられた。
しっかり来訪者チェックをしているようだ。ま、だか
らこそ、不審者がいればすぐにわかるので、ありがた
い存在なのかも。

*この集落でも稲刈りがすんだようだ。
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料理が苦じゃない!

夏の間、実家で忙しくしていたつもりだが、
なんと体重は減るどころか増えていた。し
かも、かなり…。体重計に乗る習慣がなく
なると、こんなことになるのかと絶句。
恐らく、外食やコンビニ弁当が増えたこと
が原因か。

こちらに戻ってからは外食も殆どせず、以
前の食生活に戻ったのだが、体重に変化は
見えず…。悲しい!

だが変化したこともある。それは決して得
意ではない料理を面倒だと感じなくなって
いること。夏の間、夫と離れ離れの時期が
あったせいか、このところ、夫のお弁当も
夕飯も前より真剣に作っているのだ。(だ
からと言って、豪華な内容になっているわ
けではないのだが…)

生活の基本は家庭、そして食生活と肝に銘
じて、体重をこれ以上増やさないようにし
たいっ!!!

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過疎地の世代間ギャップ

少子高齢化の最先端をいく過疎地に暮らすと、
お年寄りと若者との世代間の壁を感じること
は多い。それから地元民とよそ者の間の溝も。

その中で、敷地を同じくする保育園、小・中
学校の保護者は一応、地域の「若手たち」と
いうことで、地元民かよそ者かは関係なく同
じ問題意識を共有していると思っていた。

ところが、このところ感じるのは中学校と小
学校の保護者の意識の違い。子どもの年齢が
違うと親の交流も少ないため、普段から話を
する機会も滅多にないのだが、学校に対する
評価や思いがかなり違うようだ。

この夏休みには、学校でちょっとした問題が
起こり、それをきっかけに中学生の保護者が
たまっていた不満を爆発させ(?)、学校で
謝罪説明会が開かれたほど。私は広島にいた
ので夫が出席したのだが、小学生の保護者は
事情もよくわからず説明会に行って驚いてい
る様子だったらしい。

2学期になって、その問題への対応策として学
校側が新たに規則を作成し、その書類をチェ
ックしてほしいと学校から夫に連絡があった。
PTAのチェックをお願いしたら、それはうち
の夫に頼むよう、役員さんが指示したらしい。
夫がその分野に詳しいと思われたようなのだ
が、それにしてもPTAの役員である中学生の
保護者からはなんの連絡もない。

学校に文句は言うけど、その後の面倒くさい
ことは他人任せ…ということなのか。それと
も、そういう仕事は若手にやらせればいい、
という感覚なのか!?

PTAの行事についても、中学生の保護者が仕
切ってしまい、保育園や小学校の保護者の意
見はなかなか吸い上げてもらえない…と、先日
も若手のママさんたちがぼやいていた。

一丸と思っていた「若手グループ」の間にこ
そ、断絶があったのかも。「地域のために」と
いう思いだけは共通していると思いたかったけ
ど、年数を経てくると現実が見えて余裕がなく
なってくるのかなあ。
いや、それは私も一緒かも。

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久々の井戸端会議

今朝は息子とその同級生たちを合唱団の練習に
送って行き、待ち時間をママ友たちとカフェで
過ごした。お昼に迎えに行った後は、ショッピ
ングセンターのフードコートにみんなで移動。
きょうの午後は、地域の文化センターでの催し
で合唱団が歌うことになっているのだ。

結局、夕方までママ友たちと一緒に過ごして、
久しぶりに大々的な井戸端会議(?)を楽しめ
た。端から端まで車で15分はかかる細長い過疎
地区で、幸か不幸か、それぞれが別の集落に暮
らしているため、普段はなかなか会う機会がな
い私たち。各家庭の事情はさまざまだが、各集
落の状況はどこも似たようなもの。これから先、
どうなるか、どうするか…みんな真剣に考えて
いる。

新しい自宅&工場を建てようと、土地の造成か
ら夫婦ふたりで取り組んでいる人。地元で就職
したものの、現場でキャリアを積みたいと、敢
えて通勤の大変な街中での就職を試みている人。
お店の改築、拡張に伴い、子育てと仕事の両立
に奔走している人。四番目の子どもさんが春に
保育園に入ったので、調理師免許を取得して、
それを生かしたパートをみつけ、いよいよ来週
から働き始めるという人。みんな目標をもって
家族のためにがんばっているなぁと、その行動
力に脱帽!

私もがんばらなきゃ!!と意欲がわいてきた。

*いつものパン屋カフェ。
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まずは自分の家庭

親戚のおばちゃんから電話があり、私が倒れたらどうにも
ならないから、もう頻繁に行き来せずに、まずは家庭をし
っかり守れ…というようなことを言われてしまった。家を
空けちゃ、ダメよ。子どもが可愛そうよと。

夏休みでなんとか両親も落ち着いたし、秋は行事が多いの
で、しばらくはこちらでいつもの生活を送るつもり。とは
いえ、離れていると心配だけど、母はこっそり渡した携帯
電話で時々、様子を知らせてくれる。父も、施設に電話で
訊いてみたら、少しずつ慣れているらしい。

地元の親戚も、みんな年をとり、それぞれに介護が必要な
家族を抱えていて、お互い心配しあって影ながら応援しあ
っている感じ。

実家にいても、ここにいても、少子高齢化の厳しい現実を
ひしひしと感じます。

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二学期の始まり

きょうから息子は二学期。1学期に新型インフルエンザの
余波で休校になったせいで、8月26日から午前中だけ登校
して授業を受けていたが、始業式はきょう。しかし早速授
業を受けて、給食を食べて帰ってくる。

午前中は、裏のおばちゃんがやって来た。26日からの登校
日にひとりで帰宅する息子を見かけて心配していたらしい。
私が留守なら、近所のおじいさんと相談して、交代で迎え
に行こうと思ってくださっていたようだ。なんともありが
たい近所の方々!!!

息子は笑顔で学校から帰ってきた。学校に行くのが楽しみ
で、友だちに会えたのが、本当に嬉しかったらしい。しか
も今度から金曜日の昼休みに、校長先生と歌の練習をする
ことが決まり、楽しみが増えた!と興奮している。

しあわせいっぱいの笑顔を見て、羨ましくなった。
よかったね。

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