教育委員会

私が暮らすのは、市でほぼ唯一の過疎地区で、市の端っこの隔離
された場所に位置している。隣接する町は、別の市に属している
が、所属する自治体が違うだけで、住民の暮らしはあまりにも違
う。このことは、ずっと前から、ここの住民たちが指摘していた。

あっちと合併していたら、交通機関だって、水道だって、学校だ
って、もっともっとよかったはずだ…と。あちらは、かなり前に
どんな山奥までもケーブルテレビを設置して、高速インターネッ
トも導入している。
なのに、こちらときたら、まだ当分それも実現しそうにない。

しかも、あちらは若い市長さんが、がんばっている雰囲気。こち
らはいまだに旧態依然としたまんま。

んで、こんな山奥の過疎地には図書館がない。一番近い市の図書
館は車で20分以上はかかる。それと同じくらいの距離にある隣の
市の図書館は、この過疎地の住民に限り、市民ではないのに図書
カードを作ってくれる。

先日、この図書館に行った際に、わが市と比べてどうなのだろう
かと市政だよりやらなにやら、いろんな資料をもらって帰ってき
た。なんだか、わが市より、ずっとがんばっている気がするのは
私のひいき目か！？

で、新しく就任した教育委員会のメンバーの紹介ページを見て、
驚いた。前に、ある活動でご一緒した女性がいたのだ。私より若
い、子育て中のママさんだ。「中学の頃は、けっこうやんちゃし
て、先生に迷惑かけてたんです」と、話していた記憶がある。

いま教育委員会の問題が世間を騒がせているが、田舎でも、開け
ているところはあるんだなぁと、ちょっと嬉しくなった。